「ありえねー…」

「さっむ!」

「ちょ、待って!俺まだ靴履いてない!」



結局ジャンケンに負けたのは私と小太郎と辰馬
チビと天パは嫌らしくニタニタと笑いながら炬燵に入ったまま私達を見送った
ちくしょー!覚えてろコノヤロー!ケーキ取り分けるときあいつらのケーキにわさび仕込んでやるからな!



「風邪引くきーちゃんとマフラー巻きいや」

「ほら俺の手袋も貸してやるから暖かくしなさい」

「あんたらは私の保護者か!」



そうこうしているうちにケーキ屋に到着
普通クリスマスケーキって予約するよね
当日なんかに買いに来て買えるのかな…



「銀時はショートケーキ、高杉はチョコがいいとか騒いでおったな…」

「つーかあいつら腹立つから意見無視してタルト買ってやろうよ」

「それおんしがタルト食いたいだけじゃろ」

「もうタルトで良いタルトで!あいつら腹立つもん。あのニタニタした顔殴ってやればよかった」

「アッハッハッ!帰ったら殴ってやろうぜ!」

「何笑顔で怖いこと言ってんの。それより何タルトにする?フルーツタルト?」

「苺はやめよう銀時が喜ぶ」

「あいつは糖分じゃったら何けんど喜ぶぜよ」

「だよねー」

「とりあえず早く帰って炬燵に入りたいに一票」

「賛成ー」

「じゃあもうフルーツタルトでいいや!あいつら文句言ったら切腹ね」



適当におっきいフルーツタルトを一つ買った
あとで全員で割り勘するからこの場はとりあえず辰馬が(フルーツタルト3500円)払ってくれた



「…うへー寒いー」

「早く帰るぜよ」

「ん?」

「小太郎どうしたの?」

「あれ…」



小太郎が指差す先には分厚いジャンパーを着てマフラーをぐるぐる巻きに巻いてニットまで被った完全防寒の晋助と上着にマフラーだけで電柱にもたれ掛かる銀時



「何してんの」

「……別に」

「何でおんしらがいるんじゃ?」

「……別に」

「お前ら……」

「うっせー」

「こっち見るんじゃねぇよ」


銀時と晋助は私達とは目を会わさずに照れ臭そうにしている
私と辰馬と小太郎は顔を見合わせてニヤッと笑って私は銀時と晋助の間に入って腕を組んだ
小太郎は銀時の隣、辰馬は晋助の隣に並んで歩く(5人も並んだら邪魔ですよね、わかってます。ごめんなさい)



「寂しかったの?」

「うるせー違う!ニヤニヤすんな!」

「いった!何で頭叩くの!」

「そこに頭があったからだ!」

「馬鹿かお前は!」

「高杉防寒しすぎじゃろ」

「うるせー帽子は銀時のだ」

「手袋するか?」

「いらねーよ!」

「ぎゃー寒いと思ったら雪降ってきた!」

「アッハッハッ!ホワイトクリスマスじゃ!」

「晋助滑って転べ」

「お前が転べ!」

「炬燵が恋しい…」

「雪積もったら雪合戦しようぜ」

「子供か」

「帰ったらケーキ食べながらプレゼント交換しようよ!」






(何これタルトじゃん!)
(チョコがよかった…)
(あ!文句言ったな!あんた達切腹〜)
((はぁ!?))
(坂本そっち皿配れ)
(ヅラぁフォーク足りんぜよ)


091225 Merry Christmas!
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