「ピンク!」

「馬鹿が!紫に決まってんだろ!なぁヅラ」

「ヅラじゃない桂だ!」

「はいはい、で?お前は何色だと思うわけ?」

「…ゴホン、ずばり白だな!」

「ずばりとかお前はマルオくんですかコノヤロー」

「坂本は?」

「あー…じゃあ黒で」

「なんだよあんま乗り気じゃねぇな」

「……眠いんじゃ」


3時間目の休み時間
俺達は階段の下にいた
この階段は更衣室に行く女子がよく使う階段で、階段の下に身を潜めれば昇って来る女子のスカートの中を覗けるわけでして…
健全な男子高校生はよくここで身を潜めてたりする
まぁ俺達も男な訳でして、下心半分で覗いているのだが更に昼飯代を賭けて階段を昇って来る女子のパンツの色を予想して勝負をしている


「あ、水色だ」

「んだよまた全員外れかよ!」

「おい、そろそろ戻らねば次の授業が始まるぞ」

「じゃあ次来た奴で最後な」


意気込む辰馬以外の三人(特に俺と高杉)
辰馬は俺達の横でヤンキー座りをしながらずっと携帯を弄っている


「なぁ、あれ名前じゃね?」

「あ?おー!マジだ」

「アイツのパンツ見たって鼻血も出ねぇよ」

「マジでか俺は出るぞ」

「おめでたい奴だ」

「んだとコラァ!」

「つーか賭けんのか?」

「ったりめーだ!俺は断固ピンクの意見を突き通すかんな!」

「ハッ、名前は水色だろ」

「俺は下りるぞ」

「はぁ?何突然」

「テメーさっきまでノリノリだったじゃねぇか」

「いやだってさっきまでは知らない奴だったし、名前バリバリ知ってる奴だしなんかヤダ」

「はぁ…しょうもねぇなーお前は」

「辰馬は?」

「わしは……」

「辰馬は私の味方でーす」

ッ!?


突然名前が俺達の背後に現れた
(いやさっきからこっち向いて歩いて来てたけどさ)


「あんた達高校生にもなって何人のスカートの中覗いたりしてんのよ」

「!なんで知って…」

「辰馬がメールで教えてくれた」

「あはは、すまん!」


う、裏切り者ォォォオッ!!!
テメーさっきからやけに大人しいし携帯離さねぇと思ったら名前とメールしてたのかッ!!!
すまんじゃねぇよ!何笑ってんだ毛玉コラァァァアッ!!!


「あんた達マジ最低ー女の敵ー」

「ちょ、待って名前ちゃん!これには深いわけが!」

「パンツ見るのに深いわけがあんの?」

「単純に下心だ!」

「お前は何んでそんな堂々としてんだよ」

「別に減るもんじゃねぇしパンツの一つや二つ見たっていいじゃねーか」

「スカート穿かせた上にノーパンで校庭10周走らせてやろうかコノヤロー」

「ただの変態ぜよ」

「ぜよじゃねぇよ裏切り者!お前いつから名前とメールして密告してやがったんだ!」

「2時間目の授業中からずっとメールしてました!」

「なんでそんな元気いっぱいなんだよ!テメーさっきまで眠たいとかほざいてたじゃねぇか!」

「だって嘘じゃし」

「何その嘘!意味わかんねぇよ!嘘つく意味ねぇし!」

「ねぇ私体育行きたいんだけどそこ退いてくんな…」


キーンコーンカーンコーン


「チャ、チャイムが鳴ってしまったァァァアッ!!!」

「ちょ、ば…!!おまっ、どうしてくれんの!体育遅れたら罰として校庭走らされるんだよ!?」

「ガンバ☆」

「殺すぞ!」


だってチャイム鳴っちゃったの銀さんの所為じゃないし
確かに俺らが階段塞いでたけど名前が更衣室に行けなかったは銀さんの所為じゃないからね!!??違うよね!?俺悪くないよね!?誰か悪くないと言って!!


「俺もうサボろ」

「俺もサーボろ」

「じゃあわしも」

「ヅラと名前はどうすんの?」

「………サボる」

「仕方ない、貴様等に付き合ってやるとしよう」

「仕方ないとかなんだお前!あれだからね?別に無理にサボらなくてもいいから!」

「別に無理などしていない!」

「うるせーなもういいっつーの早く屋上行こうぜ屋上」

「えーヤダよ。寒いじゃんかどっか空き教室行こうよ」

「つーか昼飯代ってどうなったわけ?」

「今回の賭けは無しじゃな」

「マジかよー!俺今金ねぇから昼飯代浮くチャンスだったのに!!」

「お前いっつも金欠だよな」

「何にそんなお金使ってるの?」

「糖分とか糖分とか糖分とか…」

「馬鹿だろう貴様」

「馬鹿じゃ」

「バーカ!バーカ!」

「あん?やんのかチビスケ」

「あんた達は小学生か」


あー昼飯何食おうかな
今日はコイツらとどこで飯食おう
つーかなんか今猛烈に苺牛乳が飲みたい気分だ。高杉、120円貸せ


屋上へワープ!
寒いので却下します!

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