とある暑い日の昼休み
私達は購買で買い物をしてから中庭の日陰でうなだれていた。


「あづいー…」

「お前アイス食ってんだろうが」

「アイス食べても冷やされるのはお腹だけで体は冷やされないんだよハゲ!!」

「んだよコイツうぜーな」

「なぁ、小学生のときにアレやんなかった?色んな飲み物混ぜて飲むの」

「あーやった、やった」

「アレやろうぜ」

「馬鹿か貴様は。まずくなるのはわかっているだろう」

「やめられない止まらないカ●ビーの好奇心!」

「そりゃかっぱ●びせんぜよ」

「てなわけでやるぞー」






最後まで嫌がった私と小太郎だったが三馬鹿に強制的に飲食していたモノを奪われてしまった。
銀時はいつもの如く苺ミルク
私はハイパーカップバニラ味
晋助は0カロリーのコーラ(お前はダイエットでもしてんのかバカヤロー)
小太郎はんまい棒とうぉーいお茶
辰馬は四ツ矢サイダー
ちゃんと分量が同じになるようにペットボトルのキャップをひっくり返してそこに入れてから混ぜた。もちろん私のハイパーカップバニラ味もキャップで量った。


「んまい棒のカスめっちゃ浮いてんだけど」

「ふがしだからな。砕いたらカスにもなるわ」

「ふがしとかあんま食わねぇ。特にんまい棒」

「何だと!?んまい棒を食さずしてお前は普段何を食べて生活していると言うんだ!」

「んまい棒以外の食料品じゃボケ」

「混ぜるのこんくらいでよか?」

「いいんじゃない?つーか誰飲むのコレ」


こんなんまい棒のカスが浮きまくった変な色の液体絶対飲みたくねー


「じゃんけんするぞー」

「えーどうせ負けんの晋助なんだし最初から晋助が飲めばいいじゃん」

「ふざけんなブス!殺すぞ!」

「誰が顔面エイリアンじゃコラァァァアッ!!」

「いや、そこまで言っちょらんし」

「ダメダメ、コイツ今日暑さで頭ヤられてっから」

「はい、じゃーんけーんっ…」

『ぽんっ』


見事に晋助以外がパーを出した。


「っしゃァァアッ!!」

「ほれみろバーカ!」

「おかしいだろコレ!お前ら絶対裏で口合わせしたろ!あ゛ぁ!?」

「そんなことはしていない。ただお前に運が無かっただけだ。ドンマイ☆」

「アッハッハッ!ドンマイ☆」

「腹立つぅうっ!!コイツら二人めっちゃ腹立つぅぅうっ!!」

「いいからさっさと飲めって」


銀時は晋助に無理矢理紙コップを持たせた。


「はい!ズイズイズズイ!」

「のーんで飲んで飲んで飲んで!」

「飲んじゃってー飲んじゃってー」

「吐くまでイッキにいっちゃって!」

「ぶはっ!!」


高杉さん家の阿呆はマジで吐きやがった。
吐いた液体が私の足元に飛んできたのが最悪だ。死ねや片目コノヤロー


「きったなッ!!」

「誰がマジで吐けつったよ」 

「マッズ…ッ!!」

「そりゃそうじゃろ」

「旨いものと旨いものを合わせたからといって決して旨いものになるわけではない」

「つーか味より何より水分を含んだんまい棒のカスが口ん中に張り付いて不愉快だ!!ペッ!」

「汚ッ!飛ばすなバカ!

「なんか腹痛い」

「飲んでないのに!?」

「なんで飲んでねぇのにテメェが腹痛くなんだよバカかお前は。バカだお前は」

「確定されちゃったよ」

「うえー…口ん中気持ちわりぃ」

「残ったコーラで口濯げば?」

「バカかテメェは!コーラで口が濯げるかボケ!」


マズい液体イッキ飲み
良い子は真似しちゃダメだゾ☆

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