ゆっくりと重そうな扉が開き

ゆっくりと私は総悟の元へ歩き出す

タキシード着た総悟かっこいいな




ゆっくりと重そうな扉が開き

ゆっくりと名前が俺に近づいてくる

名前のウェディングドレス綺麗でさァ



聖歌隊と全員で賛美歌を唄い
牧師の聖書朗読と説教を聞き
二人で牧師の前に立つ



「その健やかなるときも、

病めるときも、

喜びのときも、

悲しみのときも、

富めるときも、

貧しいときも、

これを愛し、

これを敬い、

これを慰め、

これを助け、

その命ある限り、

真心を尽くすことを誓いますか?」



「はい、誓います」



俺は牧師から指輪を受け取り名前の綺麗な指に嵌める
続いて名前は俺の指に嵌め、互いの指には銀色の指輪


それから俺は名前のベールを上げ少し乱れた前髪を直してやる
名前はクスっと小さく笑った



「名前、愛してまさァ」



掠れた小さい声でそっと呟き頬にキスしてから唇にキスをした



あぁもう俺いま最っ高に幸せでさァ
今なら死んでもいいかも知れねぇ



あ、やっぱ無し。
名前を残して死ぬなんて俺には出来ねぇや










俺達は様々な歓迎の言葉を受け取り、今から名前はブーケを投げるところ



「変なとこ行っちゃわないかな?」

「大丈夫でさァ」


ちらっとみた女の集団には「銀さんと結婚…銀さんと結婚…」と鼻息荒く呟いてる知らねぇ薄紫の髪に赤い眼鏡した女、何故か威圧感のある志村の姉さん、その横に興味なさそうに突っ立ってる柳生の野郎、少し離れたところで煙草吹かしてるスナックのババア
集団のど真ん中は取る気満々であろうチャイナと年増の猫耳女と近藤さん。あれ?近藤さん?なんで近藤さん?



「……うん、大丈夫。未婚の女共が死に物狂いで取ってくれまさァ」

「名前早く投げるアルー!」

「私に寄越しなさい!銀さんと結婚するのは私よ!」

「名前ちゃん俺に!勲に向かって投げてくれ!」

「名前ちゃん、ゴリラなんか気にせずに早く投げなさい」

「う、うん」



志村の姉さんの一言で名前はみんなに背を向けた



「いくよー!」



ブーケが投げられた
ブーケは孤を書きながら集団の中へ



「あ!」



ブーケを取ったのは……



その恋に忠誠を誓え


晴れて僕らは夫婦だね

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