「はい、明けましておめでとう!かんぱーいっ!」

『かんぱーい!!』



年明けでテンションの高い近藤さん
明けましておめでとうってことで、酒酒酒
女中も隊士も混ざってどんちゃん騒ぎ開始



「みんなは今年の抱負とか目標ってもう決めてるのか?」

「あ?抱負?」

「俺は今年こそお妙さんの旦那に!!だ!」

「何年経っても叶わねぇよ」

「そんなことありませんー頑張って叶わないことなんてないんですぅー」

「うぜー」

「副長は抱負とかないんですか?」

「ねぇ。あったとしても山崎なんかに言わねぇよ」

「酷っ!!」

「ザキは何かないんですかィ?」

「俺ですか!?えっと、俺は…今年こそミントンの王子様になります!」

「勝手になれよ馬鹿」

「わあ!山崎くん王子様になるの?」

「もっと馬鹿がいたよ」

「土方コノヤロー名前は馬鹿じゃねぇ純粋なだけでさァ」

「いや、馬鹿だろ」

「そういや総悟はなんかないのか?」

「俺ですかィ?そうだねィ…今年は…名前と一緒に風呂に入りたいしもっとデートしたいし餓鬼が欲し…あぁやっぱり餓鬼はもうちょっとしたらでいいや、まだ二人で居たいしねィ。そうそう、出来れば家建ててぇな…そんで定番の『お帰りなさいあなた!ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?』を名前にやらしやす。あっ一回でいいから名前にあなたって呼ばれたいねェ〜あとは…名前から自発的にちゅうをしてもらうのとえっちしたいって言わすのが今年の目標と抱負でさァ」

「そ、総悟…!!」

「もうお前それ抱負でもなんでもねぇよ」

「見事に名前ちゃん中心ですね…」

「ガハハ!仲が良くて羨ましいなァ!」



呆れる土方さんと山崎
豪快に笑う近藤さん
顔を真っ赤にして怒る名前
ぶっちゃけこの人達が生きててくれれば抱負とか目標なんてもんはどうでもいいとか思ってる自分がいる
名前のこととなると別だが



「名前ちゃんはなんかないのか?」

「え、私ですか?」



近藤さんに話をふられた名前は少し考えてから皆に視線を向けるとふわっと笑った



「今年の抱負は皆さんの力になることです!」

「名前…」

「皆さんの力になれることが女中としても、一番隊隊長の妻としても一番嬉しいことですから!」



名前がそう言うと山崎はニコニコ笑って土方さんはフッと笑った(腹立ちまさァ)
そして近藤さんはニカッと笑うと酒の入ったグラスを掲げた



「…よーし!!じゃあ今年の真選組の活躍と女中の活躍に期待して乾杯しよう!」

「さっき乾杯したじゃねぇか」

「いいんだよ!ほらトシもグラス持った持った!」

「ほら、名前も持ちなせェ」

「え、あ、はい」

「じゃあ今年もみんなで、みんなで頑張ろう!乾杯!」

『乾杯』



みんなでグラスをぶつけて酒を飲んだ
俺が酒を飲み干す頃に名前が俺の空いてる方の手を握って肩にもたれ掛かってきた



「どうした?もう酔ったのかィ?」

「総悟、」

「なんでィ」

「今年もよろしくね」



上目遣いで笑いながら言う名前は犯罪級にかわいい!!
俺は名前の手をぎゅっと握り返した



「んふふっ死ぬまでよろしくでさァ」

「えへへっよろしく!」



あけましておめでとう


ずっとずっと君と一緒

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テーマ「人外ファンタジー」
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