「ん?クリスマスプレゼント?」
「はい!」
総悟に何をプレゼントするかを迷った私は色々とリサーチすることにた
まずはたまたま近藤さんに会ったので近藤さんに訊いてみる
「ガハハ!そうかそうか!総悟に何をやるのか悩んでるんだな?」
「はい(変なとこで鋭いな)」
「名前ちゃんから貰ったものなら総悟はなんでも喜ぶと思うぞ?」
「そうですかねー…実用性のあるものをあげたいんですけど総悟は常に手ぶらだしアクセサリーもつけないし趣味があるわけでもないし何あげたらいいか迷っちゃって…」
「んー確かになあ…」
「近藤さんなら何が欲しいですか?」
「俺?そうだなァ俺ならお妙さんとか!」
「いや、生身の人間はちょっと…」
「俺もクリスマス仕事終わってからお妙さんに逢いに行こう!」
「あの、話聞いてます?」
ダメだこの人
あれだ、ストーカーじゃなくてもっとモテる様な人じゃないとダメだ
「ってことで土方さん!」
「いや俺に訊かれても知らねぇから」
「なんかないかな?ファンの女の子にプレゼントされて嬉しかったものとか!」
「ねぇ」
「えー!じゃあ土方さんがプレゼントされて嬉しいものって何?」
「マヨ」
「それ以外でお願いします」
「あ?マヨ以外は…あー…」
「何?」
「まぁ…あれだ、強いて言うならその、Zippo、とか?」
「Zippoか!そっかー土方さん煙草吸うもんね!」
「まぁな」
「でも総悟煙草吸わないしなー…」
「つーかお前やたら山崎と仲いいんだし山崎とかに聞けよ」
「色んな人の意見が欲しかったの!」
「はいはい、もう俺ァ行くぞ」
そう言うと土方さんは行ってしまった
なんだあの無駄なかっこよさ
「やーまざーきくーん」
「はーい、あぁ名前ちゃんかどうしたの?」
「うん、あのねクリスマスプレゼント何欲しい?」
「へ?俺に?」
「いやいやあげるけど山崎くんと土方さんと近藤さんは毎年同様友達としてのプレゼントでクッキーです」
「あぁ、やっぱり?じゃあ俺に訊いたのは沖田さんのクリスマスプレゼントのことか」
「察しが宜しいようで」
「あはは、そうだなァ…俺なら好きな人と一緒にいれるだけで嬉しいかなー」
「あーそれはわかる」
「でしょ?やっぱりそういうのって気持ちの問題だと思うよ。俺のこと考えて選んでくれたんなら例えちんけなストラップとかだったとしても嬉しいよ」
「んぅ〜…」
「例えば名前ちゃんが俺の彼女だったとして、それで俺のこと想いながらクッキー作ってくれたんなら凄く嬉しい」
「そっかー」
「世の中の若い男が皆そう思ってるかは知らないけどね、少なくとも俺はそうだよ」
「山崎くんの彼女は幸せだね」
「今は俺フリーだけどね」
「山崎くんなら素敵な彼女ができるよ」
「はは、ありがとう。そうだ新八くんとかに訊いてみたら?彼なら純粋だし誰よりも純粋な意見くれかもよ?」
「わかった!ちょっと行ってくるね!総悟に私のこと訊かれたら上手くごまかしといて!」
「えぇっ!?俺がぁぁぁあっ!?」
山崎くんは優しいなー
総悟も一緒にいれればそれだけで嬉しいとか思ってくれてるのかなぁ…
まぁでも何かあげたいんだよね
「…ク、クリスマスプレゼントですか?」
「うん!新八くんなら何欲しい?」
「…お通ちゃんのグッズとか?」
「残念ながら総悟はお通ちゃんのファンではないのだよ隊長」
「ははは、ですよねー…て言うか沖田さんなら名前さんから貰ったものなら例えそれがゴミでも喜びそうです(あれだけ溺愛してるんだし)」
「あははっ近藤さんにもそれ言われた」
「ホントになんでも喜んでくれると思いますよ?」
「みんなそればっかり言うんだよー私は何かあげたいのになぁ…」
「じゃあストラップなんてどうですか?銀さんから聞きましたよ!お二人お揃いの携帯買ったんでしょう?」
「ストラップか…でもなんかクリスマスプレゼントにしては地味じゃない?」
「どうせ僕の意見なんて地味ですよォォォオッ!!!」
「何!?急にどうしたの!?」
「すみません、つい…あぁそうだ!僕に訊くより銀さんに訊いたらどうですか?あんなんでも一応僕らより長く生きてますしそういう経験的にも近藤さんよりは役に立つと思います」
「そう、かな?」
「たぶんですけど」
「わかった!行ってみるね」
「はい」
ストラップかーストラップねー
もしストラップにするとしたら私も買って二人お揃いのがいいのかな…
でも携帯も色違いのやつなのにストラップまでお揃いだったら流石にうざいよね
「銀ちゃんが最後の砦です!」
「砦です!じゃねぇよ」
「だってー…」
「あのねぇ(沖田くんにも言ったけど)クリスマスだからって特別なことする必要ねぇだろ?別に何か贈らなくたって思い出は残るんだから」
「わかった。じゃあ銀ちゃんにもクリスマスにクッキーあげる気だったけどやめるね」
「いや、うん。思い出も大事だけどやっぱ心込めた贈り物も大事だよな!」
「ホント調子いいなーあ!そうだ銀ちゃん」
「あ?」
「24日にここでケーキ作っちゃダメ?真選組で作ってたら総悟にバレちゃうから…」
「ケーキ手作りかよ!羨ましいな沖田くんコノヤロー!」
「いい?」
「あー…家の台所なんかでよかったら勝手に使えよ」
「わあっ!いいの!?ありがとう銀ちゃん!」
「まぁ名前の頼みとあっちゃ断れねぇからな」
「ふふふっ!」
よかったー断られたらどうしようかと思ってたんだよね
特別に銀ちゃんのクッキーは皆より2、3枚多くしといてあげよう!
あれ?て言うかプレゼントに対するアドバイスもらってなくね?
恋するロマンチックベイベ
喜んでくれるかな