「これ、ちょ、え、なんてメールしたらいいんだろ!?ねぇトシと沖田くんも考えて!」

「知らねぇよ自分で考えろよ」

「登録よろしくでいいんじゃないですかィ?」

「おい、なんで一年の総悟が2年の教室にいるんだよ」

「細かいこと気にしてると禿げやすよ土方死ね」

「沖田死ね」

「もう!ちゃんと考えてよー」

「登録よろしくでいいだろーが、だいたい何でよく知りもしねぇ奴にメアド教えたりするんだよ」

「よく知らない人じゃないもん!昨日友達になったの!」



それは昨日の放課後に遡る


部活が終わってトシ達ともバイバイして後少しで家だ!と意気揚々としてたら後ろから声をかけられた



「あり?苗字さんじゃながか?」

「あ、えーと…坂本さん、ですよね?」



声の主は今日体育館で坂田くん一緒に騒いでた(たぶん)坂田くんの友達(であろう)坂本さんだった
坂本さんはニコニコしながら私の横に並んで何故か一緒に帰ろう的な雰囲気になってしまったのでとりあえず私は家に向けて歩を進めた



「坂本さん家はこっちなんですか?」

「アッハッハッ同い年なんじゃきーそんな固くなることもないぜよ!」

「で、でも…」

「わしはおんしと友達になりたいきにー敬語も要らんぜよ」

「え、じゃ、じゃあ坂本くんって呼んでもいいかな?」

「おぉ!」



うーん…坂本さ、坂本くんはたぶん悪い人ではない
明るいしフレンドリーだしニコニコしていて人当たりも良さそう



「苗字さん」

「はい」

「メアド教えてくれんかのー?」

「あ、いいよ!ちょっと待って」



ガサガサと鞄の中を漁ってもなかなか携帯が見つからない
鞄の底板を捲ってみてもスカートのポケットを探ってみても……携帯がない!!
今日は学校では一切触ってないからきっと家に忘れてきたんだな……。



「ごめんね、家に忘れちゃったみたい…」

「じゃあわしのメアド教えるきメールしてくれんかえ」



そう言って坂本くんは鞄から適当に出したプリントにメアドを書いて私に渡した
それからは暫くくだらない話なんかをしていたら私の家の前に着いたのでメールすると約束して別れた



「で、今に至る」

「至るじゃねぇよ」

「知らない男に易々と住所なんか教えるんじゃねぇでさァ」

「だから知らない男じゃなくて友達だってば」

「適当にメールすんの遅くなってすんませんメアド登録しといて下さいって打っときゃいいんだよ」

「ん〜…苗字、名前です、昨日は………よし出来た!うおー!送信っ!」

「なんですかィうおー!って」

「気合いです」





送信 1/500
―――――――――――――
To 坂本 辰馬
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Sud 遅くなってごめんなさい
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金高の苗字名前です!
昨日、折角メアド教えてもらったのにメールするの遅くなってごめんなさい(x_x;)
これが私のアドレスなので良ければ登録して下さい(*^∀^*)

今日も練習頑張りましょうね!
-END-



坂田くんの友達だからきっといい人



((あ、敬語使って送っちゃった))

〜♪.+゜*

(なんか坂田くんにメアド教えてもいいかなって来たんだけど!)
(はぁ!?あの白髪天パに!?)
(いけません!お母さんそんなの許しませんよ!)
(近藤さんどっから湧き出てきたんですか…)



メールネタ続きそうです

090330

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