「あ!やべーぞヅラ、辰馬!!あいつらお化け屋敷に行く気だ!!」
「何!?ホントか!?」
「大変じゃ!」
「何かまずいのか?」
「銀時は霊の類が苦手」
「そりゃあもうありえねぇ程ビビる」
「もう百年の恋も冷めるほどのビビりようじゃ」
「はんっ、それならうちの土方も負けちゃいやせんぜ?ビビりすぎて壷に頭突っ込む程でさァ」
「壷がどうした、銀時なんかなァ……」
「いやいや、土方さんの方が……」
この人達何張り合おうとしてんの!?
やめてあげて!坂田と副部長が可哀想だからやめてあげて!
俺の父ちゃんパイロット並にダサいから!!
「なぁ、それよりどうするんじゃ?」
「列に並んでしまったぞ」
「やべーな、あのくれぇの列だとすぐに順番がきちまう」
「うちは別に栗子と土方を引っ付けてーわけじゃねぇんで土方がヘタレようと俺らのしったこっちゃねぇんでさァ」
「あぁあぁあっ!トシと栗子ちゃん入ってっちゃったよ!」
「おい!次銀時と名前の番じゃねぇか!どうすんだよ!?」
「どうするっちゅうてものー…」
「何も策はないな」
って云うか今更だけどこの人達どんだけ坂田のこと好きなんだよ
なんで遊園地に付いて来てまで坂田と名前ちゃんくっつけたいんだよ
「つ、繋いだァァァア!!!(バシバシ)」
「痛い痛い!背中を叩くな!」
「あ!ヅラ!手じゃ手!あれ見ろ!(バシバシ)」
「ちょ、まっ…痛いって言ってるでしょォォォオ!!!」
痛がる桂をよそに坂本と高杉は興奮気味に副部長達の方を指さしているので気になった俺達も見てみた
「あぁあぁあっ!坂田あの野郎ォォォオ!!!」
「やっるなー坂田、俺もお妙さんと…」
俺達の視線の先には手を繋ぐ名前ちゃんと坂田
え?え?上手くいったの?上手くいっちゃったの?
え?まだ付き合ってないよね?
「付き合ってなくても手を繋ぐのはヘタレな銀時には大きな進歩だ!」
「よくやった銀時!だが若干ムカつくのは何故だ」
「腹の中にどす黒い何かが…!」
「銀時を応援する俺らだがあの幸せそうな銀時の顔がこの上なくムカつく!」
矛盾だからけの人達だなオイ
応援するのに上手くいくとムカつくの!?
応援するなら喜んであげようよ!
「あ、」
「どうしたんでィ、ジミー」
「山崎です。坂田と名前ちゃんお化け屋敷に入っちゃいましたよ」
「「「え、」」」
つづく!