「ジェットコースター乗るの久しぶりだから緊張するー!」



苗字さんはちょっと緊張しながらコースターが動くのをわくわくしながら待っている
あー可愛いー…
俺と苗字さんの後ろには松平と土方が座っている……



「わ!動いた!坂田くん動いた!」

「(…ッ可愛い!!)うんうん、動いたな、動いたよ、苗字さん怖くない?」

「うん!大丈夫!」



コースターはゆっくりと上って行って天辺まで着くと急にスピードを上げて下って行った



「ひゃー!」

「うおっ!」

「…っ!」

「きゃー!」



コースターは俺達を乗せて回る落ちる上るを繰り返す
風の音を耳で聞きながら、土方達の少し後ろが騒がしい様な気がした



「楽しかったー!!」

「怖かったでございまするねー!」



女子二人はコースターから降りキャッキャッと騒いでいる



「なぁ、何か後ろだいぶ騒がしくなかったか?」

「あ?ジェットコースターだし絶叫して騒ぐやつくらいいるだろ」

「んー…」

「坂田くん次どれ乗るー?」

「え、あぁ…どれ乗ろうか」

「私コーヒーカップに乗りたいでございまする!」

「私コーヒーカップ好きぃ」

「オメー昔コーヒーカップ乗ると酔うとか言ってたじゃねぇか」

「今はもう大丈夫なの!酔わないもん!栗子ちゃん行こう!」

「餓鬼だな拗ねんなよ」

「………………。」



何だよ土方死ねよマージーでー
俺は名前の昔から苦手なものも知ってるぜ!お前は何も知らないだろ!へっへーん!ってか!?あぁん!?
しかもかなりヤベー!
これは男女四人で出かけたらよくあるタイプの女子二人がはしゃぎながら先頭を行き、男子二人は少し後ろからその様子を見守るパターンだ!!!




「なぁ…なんでお前らも一緒のカップに乗ってんの」

「係の人に四人で乗ると思われて無理矢理突っ込まれたからな」



狭い…狭い!!!
本来なら苗字さんと二人でゆったり乗るはずのカップには土方と松平も一緒に乗っている
とりあえず苗字さんの隣はキープした!
音楽が流れ出してカップが回り始めた
うおーっ思ったよりも速いな…



「きゃぁー!あはは!」

「!」



苗字さんが!!!苗字さんがぁぁぁぁああ!!!おま、ちょ、これ!苗字さんがァァァァア!!!!
速さによろけた苗字さんが楽しそうに笑いながら俺に寄り掛ってきた!
うおぉ!かかか肩に苗字さんが…!!!
何かいい匂いするし……って変態臭いな俺



無事?コーヒーカップも乗り終えその後は飯食ったりもう一回ジェットコースター乗ったりなんやかんやで楽しんだ



「十四郎様!私お化け屋敷に入りたいでございまする!」

「!お、おば…!!おばおばおばお化け屋敷ィィィィイ!!??」

「え、はい」

「あーだめだよ栗子ちゃん、トシお化けとかダメなんだよ」

「ダダダダダメじゃねぇよっ!!!」

「えー多串くんお化け屋敷だめなのぉ〜」

「ダダダダダメじゃねぇよっ!!!」

「坂田くんは行けるの?」

「えっ…いや、ちょっと…」

「ダメ…?」



上目使いィィィィイ!!!!
ここは男らしく苗字さんをリードするくらいの勢いじゃねぇとあれだけど…おば…じゃねぇスタンド!そう!スタンドだ!スタンド屋敷に入るのはちょっと…
いや、怖いとかじゃねぇよ?怖いとかじゃねぇんだけど、あの、ほら、あれだよ
苗字さんが怖がって泣いちゃったりしたらあれじゃん



「十四郎様行きましょうよー」

「さ、坂田お前は名前と行かねぇのかよ!」

「うっせーよ!自分がこぇからって俺にフってくんじゃねぇよ!!」

「坂田くん、私入りたいな」

「うっ、苗字さん…(どうする!?俺!?)」

「十四郎様ー」

「トシー、坂田くーん」

「うるせェェェェエ!!!わかったよ!入りゃいいんだろ!入ってやるよコノヤロー!」

「マジでござりまするかァ!」

「(トシ逆ギレ?)」

「坂田テメーコノヤロー言っとくけどなァ名前のタイプはお化け屋敷に一緒に入ってくれる男だ!テメーはタイプから外れてんだよ!!(俺だけ入らされてたまるか!あの様子だと坂田もお化け屋敷が苦手…!名前の前で大恥かきやがれ!)」

「え、トシ私のタイプ別にそんな…」

「わかったよ!入ってやろうじゃねぇかコノヤロー!!!テメーみてぇな腰抜と俺はちげぇんだよ!!!」

「上等だコラ!」



土方の挑発にノせられ、売り言葉に買い言葉で入ると言ってしまった俺
まずい!非常にまずい!
苗字さんの前でビビって大恥かくわけにもいかねぇが今更やめられない状況



「次の方お入り下さーい」



どうする!?俺っ!



(坂田くん汗凄いけど大丈夫?)
(ババババッチコーイ…)




090416

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -