「おはよー」

「んー…おーいらっしゃい」

「名前さんおはようございます」

「おはようアル」



朝、新八が用意した飯を神楽とのそのそ食っていたら名前が来た



「銀ちゃん珍しくちゃんと起、き……」

「名前?」



玄関から上がって来て居間に足を踏み入れた途端名前は固まった
そして顔を歪めたと思ったら、突然体を反転して帰ろうとしたので箸を持ったまま慌ててかけよった



「なんだよどうした!?」

「くっさ!やめ…!!こっち来んな!いやっ!くっさ!」

「ちょ、おまっ…!!臭い!?臭いだと!?銀さん臭くない!フローラルな香りかスイートな香りしかしないから!」

「ちょっとマジこっち来ないで!ありえない!くっさ!」



なんなのこいつ!!!
ありえないって!ありえないって…!!
こ、こっち来ないでって何!?
つーか何回臭いっつーの!!!
泣くよ!?銀さん泣くよ!!??



「お前銀さんのどこが臭いっつーんだ!」

「「足」」

「新八と神楽は黙ってなさい」

「ぎゃぁぁあ!!!!そんな箸近づけないで!!!」



そ、そんな箸!!??
あれか!?銀さんの口に入ったからか!?
銀さんのマイ箸そんな箸扱い!?



「何かよく分かんねぇけどちょっと話合おう銀さんのどこが臭いっつーんだ」

「いぎゃぁぁぁあ!!!!近づいて来ないで!!!」

「いいからちょっと来なさい座って話しよう」

「ちょっ…!だからこっち来んな……うえっ」

「えぇっ!!??銀さんが触った途端吐き気!?」



逃げる名前の腕を掴んだらうえって!うえって……!!
何、もう銀さん吐き気訴える程嫌われちゃってんの?
臭い銀さんとは別れたいってか
銀さんそんなの許しませんからァァァァア!!!



「名前さん」

「新八くんごめん今ちょっと気分が……」

「もしかしてコレ嫌いなんですか?」



そう言って新八が俺達に見せて来たのはさっきまで俺と神楽が食ってた納豆



「新八くん!分かってるんだったら近づけて来ないで!!マジでその匂い無理なの!!」

「え、あ、すみません」

「お前臭いって…納豆?」

「今言ったじゃん!銀ちゃんも納豆臭いから近寄んないでよ!!あんなもの練ってた箸もどっかやって!」

「お、おう…わりぃ」

「そんなに臭いアルカ?」

「臭いっ!!!」

「確かにいい匂いじゃねぇかも知れねぇけどそこまで拒絶するほどか?」

「馬鹿!納豆嫌いな人にとったらマジでありえないんだよ!?」



名前がくわっと顔の影を強くして言った
とにかく俺が臭いんじゃなくて良かった
名前に嫌われたんじゃないと分かって安心した



「銀ちゃん納豆食べる朝は電話して、絶対来ないから」

「テメーらこれから万事屋は納豆禁止だコラァァァァア!!」



君に嫌われたくないんです。



(別に禁止にしなくてもいいよ私が来なけりゃいいだけだし)
(ダメですぅー銀さんそんなの許しません)

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