月曜日 27日

「せんせー何か後ろの人が消し粕投げてくるんですけどー」

「そうかー沖田くんやめなさーい」

「もっと感情込めて注意してくださいよ!」

「はっ、先生にチクるなんて小学生がやることでさァ」

「鼻で笑うな!て言うか、消し粕投げてくる方が小学生以下よ!」

「お前の馬鹿みたいにデカイ頭の所為で黒板が見えねぇんだよ」

「あたし頭でかくないもん!馬鹿!」

「馬鹿って言う方が馬鹿なんでィ」

「先生!席替えしたいです!席替えしましょう!」

「とりあえずお前ら授業中だからやめなさい」






火曜日 28日

「(あ、消しゴム落ちた)沖田ー消しゴム取って」

「ん、ほら」

「ありがとう」

「…………………。」

「ちょ、消しゴム返してよ」

「…………………。」

「ちょっとちょっとちょっとちょっと!何で振りかぶって…あぁぁああぁあ!!!!」



パリーンッ



「何なに!?突然窓割れたんだけど!?」

「ぎゃぁぁあ!!!あたしの消しゴム!ちょっと沖田!あたし今日1日書き間違いできない状態に陥っちゃったよ!!どうしてくれんの!?」

「はんっ!俺に消しゴム拾わせるなんて生意気な雌豚でさァ外まで行って自分で拾って来なせェ」

「せんせー猛烈に席替えしたいんですけどー…」

「おいおい、窓割ったのお前らかよ!俺がババァに怒られんだから器物壊すのだけはやめて!!300円あげるから!」





水曜日 29日

「いったァァァァアッ!!!???」

「おーい何騒いでんだー」

「ちょ、いった!マジあり得ない!今、あたしの背中刺したでしょ!?」

「安心しなせェ芯は出してやせん」

「そういう問題じゃないんですけど!!マジこれ背中穴開いてない?ちょ、土方くんあたし背中に穴開いてない!?」

「え、空いてねぇけど…」

「シャーペンなんかで背中に穴開くか。と、言うわけで土方死になせェ」

「どう言うわけェェェェエ!!??」

「先生ー!!席替えしたいです!!今すぐしましょう!!何か糖分あげますから!」

「よーし今すぐやろう!」

「先生、背中に何個穴開けて欲しいんでさァ」

「はい!席替え中止ぃー!うん、そうだね、ほら、後ちょっとで一ヶ月終わるんだから我慢しなさい、ね?」





木曜日 30日

「ぎゃぁああぁあぁあぁぁッ!!」

「今日はなんだー?」

「おま…!!ちょ!!ヤダヤダヤダヤダ!!!!無理無理無理無理!!!!マジ…!!え、ちょ、先生!!先生こっち来て!!銀八こっち来い!!」

「とりあえずお前は落ち着けキャラ変わりすぎてるから先生のこと呼び捨てにしちゃってるから」

「沖田ァァァァア!!!」

「なんでィ」

「あんたでしょ!?あたしの机に爬虫類と昆虫入れたの!!」

「それ玩具ですぜ、よく出来てるでしょ?本物そっくりだぜ」

「ふざけんな馬鹿!!あたしが爬虫類と昆虫死ぬほど嫌いなの知ってるくせに!!」

「そんな怒んなよ、ちょっとしたおふざけだろィ」

「ちょっとしたおふざけなんかじゃないよ!!もう虐めの域に達してるよ!!先生もうヤダ!席替えしましょうよ!!」

「今日で終わりだから我慢しなさい」

「明日席替えするんだから今日やっても変わりないでしょ!!」

「1日にこの席に決まってから毎週毎時間沖田くんの虐めに耐え抜いてきたんだから後1日と半日くらい我慢できるだろ」

「その1日が耐えられんないから申し出てるのに!!」

「とにかく明日の終りのHRまで我慢しなさい」





金曜日 31日

「よし!今日1日よく耐え抜いたあたし!」

「いいから早くクジ引け」

「沖田の前の席にはなりませんようーにっ!」

「おっ、窓際一番後ろじゃん。寝たい放題だなお前、はい、じゃあ次沖田くんさっさと引きに来てー」

「ん、」

「あ。窓際二列目一番後ろだ」

「はぁ!?隣!?」

「なんでィお前が隣かよ」

「ヤダヤダヤダヤダ!!先生!!」

「一回決まったことは変えられましぇーん」

「またよろしくお願いしまさァ(ニヤッ)」



好きな子ほど苛めたくなる


(いった!?消しゴム投げてくるな!)
(消しゴムが勝手にお前に吸い寄せられてったんでさァ)
(お前ら席隣同士になって更にやかましいんだけど)



銀八でばりすぎ(∵)

090405

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