「うおー寒い!寒い!ただいま!こたつ!」
「お帰りー」
「あ、アイス食ってる」
「あげないよ」
「こたつでアイス食うの美味いよな」
「うん美味しい」
「…。」
「そんな顔したってあげませんよ」
「一口!」
「ヤダ」
「え〜…」
「食べたいのなら自分で買ってきなさい!」
「ヤダよ外寒いじゃん」
「そんな中さっきまで外行ってパチンコして来たんでしょうが!」
「店の中は寒くねぇもん!」
「もん!じゃないよ、どうせまた負けたくせに」
「…。」
「(図星かい)きっと銀ちゃんなら走って3秒でコンビニ着くよ」
「いやいや無理だから!スクーターで行っても3秒以上かかるから!」
「頑張って!ついでに肉まん買って来て」
「ジャンケンで負けた方が行こうぜ」
「えーヤダよーそこまでして肉まん欲しくない」
「お前こたつから出たくないだけだろ」
「外寒いもん」
「じゃあこうしよう!」
「何?」
「二人で行こう!そうすりゃ平等だし二人一緒にいれるし一石二鳥だ!」
「なんか一石二鳥の使い方おかしくない?」
「そんなの気にすんな!それで行くのか?行かねぇのか?」
「……て、手ぇ繋いでくれるのなら行ってもいいよ」
「(きゅんっ!)」
「え?何?何で悶えてんの?」
「こ、こっちの事情だから気にすんなホラ早く行こうぜ」
「ちゃんと恋人繋ぎで繋いでね」
「お、おう」
「ぶあー寒い!」
「お嬢さんお嬢さん」
「はいはい何ですか?」
ちょっと遠回りして行きませんか?
君と一秒でも長く繋いでいたいから!
090330