かぶき町を取り締まる警察、真選組。近藤さん率いるこの組織は基本的に男のみで構成されてるんだけど、ただ一人の例外が存在する。ぶっちゃけその例外というのは私のことで、真選組唯一の女性隊士だったり。まあ隊士といっても半分は女中みたいなもんで、私の主な仕事は給仕だったり洗濯だったりする。


「オイ寿乃」
「なんですかマヨ方さんマヨなら冷蔵庫ですよ」
「あァ知ってるっつーかもう貰ったがそうじゃなくてだな、総悟見なかったか?」
「マヨ方にはつっこまないんですねそしてもう貰ってたんですね、隊長なら見てないですけど」
「ったく、仕事ほったらかしてどこ行きやがったアイツ…」
「またですか」
「寿乃、探してこい」
「はあ!?なんで私!?」
「お前んとこの隊長だろ」
「そうである以前にお前の部下だろ!」
「俺ァヒマじゃねェんだ、わかったら行ってこい」
「知りませんよ私だってヒマじゃないですだいたいなんで私なんですかこの前もその前も行かされたんですけど!」
「幼馴染みだろ」
「お前も似たようなもんだろ!」
「しょうがねェな、ほらマヨやるから」
「なにそれこわい」
「いいから行ってこい、夕方までには連れ戻せよ」
「なんで!」


近藤さんや土方さん、そして総悟と同様武州出身の私。特に小さい頃から道場で鍛え合った私と総悟は、所謂幼馴染みというやつなのだ。まあ勝てたことなんてありませんけどね!

とにかく、今私は沖田総悟率いる一番隊に属していて、彼の直属の部下なのである。
だからってサボり中のアホを探さなきゃいけない理由にはなりませんけどね!

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