『ん、』

ツン、と臭う独特な臭いに目を覚ますと、身体がずきんと痛んだ。

『ここ、どこ…?』

そう呟いて身体を起こしたとき、どすどすと足音が聞こえてきた。

「名前!」
『修、兵?』
「大丈夫なのか!?痛むか!?俺が分かるか?!」
『だ、大丈夫だから、落ち着いて、ね?』

私が笑うと修兵はため息をついて私を引き寄せた。

『ちょっ、修兵!?』
「良かった、」
『修兵?』
「ほんとに、良かった…名前が無事で、ほんとに良かった…」

強く抱きしめる修兵に、私は嬉しかったけど、切なくなった。

『ごめんね、心配かけて…でも、彼女さんが悲しむから、離して?』
「嫌だ」
『修兵、!』
「絶対離さない」
『っ!…痛いよ!』


さらに腕をきつくする修兵に傷が痛んだ。

「悪かった、」
『?』
「名前が恋次の方が好きなんだと思って、ただ妬いただけなんだ…だからあんなくだらない女と約束した、ごめん」
『…じゃあ付き合って、ないの?』
「当たり前だろ!俺は昔から名前が好きなんだよ!」
『…修兵』

溢れる涙が次から次へと頬を濡らしていく。

『私、も…昔から…好きだよ?』
「…ほんとか?」


腕が離され顔をのぞかれたから、私は小さく頷いた。

そしてもう一度強く抱きしめられて。

「もう絶対、名前を傷つけない…!だから一緒に居てくれ」
『当たり前、でしょ?…大好き!』
「俺もだ」


私達はゆっくりとキスをした。

そしてまた太陽の様に笑う修兵に私も笑った。




不器用な僕らの、ラブソング



『ねぇ修兵』
「ん?なんだ?」
『そろそろ離してくれない?』
「嫌なのか!?」
『そうじゃないよ!でも痛いのよ傷が!それに…』
「?」
『隊長達が入りにくそうだから』
「…早く言えよ、それ」




>>いやぁー書いてて楽しかったです!
結局ラブラブなんですよね。
しかも様子を白哉と恋次に見られてるという…。


[ 7/21 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -