4
『ん、』
ツン、と臭う独特な臭いに目を覚ますと、身体がずきんと痛んだ。
『ここ、どこ…?』
そう呟いて身体を起こしたとき、どすどすと足音が聞こえてきた。
「名前!」
『修、兵?』
「大丈夫なのか!?痛むか!?俺が分かるか?!」
『だ、大丈夫だから、落ち着いて、ね?』
私が笑うと修兵はため息をついて私を引き寄せた。
『ちょっ、修兵!?』
「良かった、」
『修兵?』
「ほんとに、良かった…名前が無事で、ほんとに良かった…」
強く抱きしめる修兵に、私は嬉しかったけど、切なくなった。
『ごめんね、心配かけて…でも、彼女さんが悲しむから、離して?』
「嫌だ」
『修兵、!』
「絶対離さない」
『っ!…痛いよ!』
さらに腕をきつくする修兵に傷が痛んだ。
「悪かった、」
『?』
「名前が恋次の方が好きなんだと思って、ただ妬いただけなんだ…だからあんなくだらない女と約束した、ごめん」
『…じゃあ付き合って、ないの?』
「当たり前だろ!俺は昔から名前が好きなんだよ!」
『…修兵』
溢れる涙が次から次へと頬を濡らしていく。
『私、も…昔から…好きだよ?』
「…ほんとか?」
腕が離され顔をのぞかれたから、私は小さく頷いた。
そしてもう一度強く抱きしめられて。
「もう絶対、名前を傷つけない…!だから一緒に居てくれ」
『当たり前、でしょ?…大好き!』
「俺もだ」
私達はゆっくりとキスをした。
そしてまた太陽の様に笑う修兵に私も笑った。
不器用な僕らの、ラブソング『ねぇ修兵』
「ん?なんだ?」
『そろそろ離してくれない?』
「嫌なのか!?」
『そうじゃないよ!でも痛いのよ傷が!それに…』
「?」
『隊長達が入りにくそうだから』
「…早く言えよ、それ」
>>いやぁー書いてて楽しかったです!
結局ラブラブなんですよね。
しかも様子を白哉と恋次に見られてるという…。
[ 7/21 ][*prev] [next#]
[mokuji]