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静まりかえった深林。
ひとりぽつりと佇むのももう慣れた。

また、殺ってしまった。
そう語るのは手にしっかり握られた刀。
私は無意識のうちに人を殺めているようだ。

だが、私には誰かを殺した記憶もなければ誰かに会った記憶すらない。
知ってるのは刀…だけ。

唯一わかることとして、自分は今殺人鬼"0"としてこの世に名を知らしめていること。

これは、ニュースなどで流れる特徴が私そのものだから。
それと…殺めてるときのない記憶の中でそう呼ばれるから。


「…………ん」

誰か見える。
そう思ったときからだいたい私の記憶はなくなる。
だが…

「……っ!!の、0…」

どうやら、あるらしい
"アイツラ"が想定してない出会いか。
それならば、ここで私はあれを殺せばいいのか、生かせばいいのか…
いっそ記憶が途切れたほうが迷わなかっただろう。

「んっ───」

堅く目を瞑るとまた例の紫の風が吹き荒れた。
あぁ、やはりこれはあるべき出会い
そしてアレは殺められるべきもの。



おかしい、やけに静かだ。
いつもと違う感じに違和感を覚えて瞑られた目を開いた。
いつも私を隠すかのように周りを吹き荒れるはずの風がいっこうに見当たらず、変わりにさきほどのアレのまわりを吹き荒れる風が目に入る。


「滅歌っ!!!」


視界端から一人、風のなかへ飛び込んだ。
ホノカと呼ばれたそれを抱えて風を出ようとしているらしい。
が、"アイツラ"が作った風壁だ簡単に出るなんてさせないだろう。
入るものは拒まないが出るならば全力で拒む風壁。
まず、簡単にできるなら私はこの状態にない。


何をしても無駄だと思われていた風壁から手と顔がでる。
あぁ、私の今までの諦めはなんだったのか…
そう思ってももう、遅いだろう。
刹那傾く体。

…押された。

犯人なんて問わなくても自然と見えた。
"アイツラ"だろう。
こうなったなら切り刻んでやりたかったが、押された先で見開かれた目と痛みを感じ俺の記憶はまた途絶えた。





「あーあ、予想外のが入っちゃったよ?」

「クスクス、いーんじゃない?」

「あー、でも予想外だったの無理矢理助けられちゃったから記憶ぜーんぶ消えちゃった!」

「えー、まぁいいや!!それより時雨のほうが駄目みたいだよー?のーとちゃんのことが曖昧になっちゃったぁー!でも予想外のことは無くなっちゃったみたい!」



「「クスクス、どーしよっか楽しいね」」





********
己鐘サイドですね!!
時雨もちゃんと出てきたよ!
なんか、最後の台詞オンリーがごたごたしましたけどね!!←
予想外っていうのは滅歌ちゃんのことでふね!
次は…海賊いくかマフィアいくか……
マフィアかな!!




  


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