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──がざっ

「っ!? 」
突然背後の茂みが揺れた。
誰か居る…


──のそっ…

俺の前に出たそれは、
黄金色から白銀に変わっていくグラーデションの髪。
額に輝いた紅い数珠。
赤黒く光を失った目。
それから……
血がこびついた上から鮮やかな赤がついた刀。

「おま…え…は…」

分かるのに時間は要らなかった。
"0"だ。
そして、あの真新しい血は…
兄貴のだ。

「0……」

きっと睨み付けても動じることのないそいつは、ケタケタと笑ってオレを見下ろす。
0はここあたりで最近出始めた殺人鬼だ。
全てを消し去り、すべてを0にすることから0と呼ばれてるらしい。

「血…血…おまえの見せろよ…ケタケタ…」

まずい…
この場にいるは俺一人…
標的は俺だろう。

「まっかかな血いろしてんのかなぁ…ケタケタ」

こいつは危難で最も恐ろしいとされた叶というマフィアノイズのボスと並ぶほどの強さだと聞いた。
なんてったって…そこにあるものを一瞬で消し去っていく…んだからな…
バカなオレでもわかる。
逃げなきゃ死ぬ。


考えた瞬間走り出した。
少しの時間かせぎになればという安易な考えから砂嵐でもやってやろう。


「ケタケタ…逃げるのかー」


追いかけてくる。
そんなの知らないで逃げてやろう。



*****
この前長かったので少し短く…
番サイドで今回もきました!
次は番さんはちっとお休みでこがね、しぐれサイドにしようと!
そのあと、私が一番気に入ってる海盗海戦しようかや!
今回もいみふなものに付き合ってくれてありゃがとうです!




  


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