08

休日に沢田君に誘われたらしい佐助に、僕もついていくことになった。ちなみにかすがと小太郎は任務でいない。まぁこの間は僕等が暇つぶしに行ってたんだし、正当だよね。

ショッピングしたりゲーセンに行ったり、ああそうだいい忘れてたけど新しくまたトモダチができた。『三浦ハル』『笹川京子』『ランボ』『イーピン』『フゥ太』、その5名だ。とくにこれといって凄いことはない。ただのおなごと子供だ。強いて言うなら1人が嵐のアル子バレーノを師匠に持つ中国人で、もう1人がボヴィーノファミリーの一員で、また1人がランキングとかで有名な子で、あとは僕の組織のとある人に口調が似てる女の子と、酷く天然な女の子だ。わかることはこの子等はかなり可愛いということ。組織は可愛い子より綺麗系が多いからなんか新鮮だぁ。


「おい夕露!久々に戦わなーい?」

「おぉいいねぇー、何で?」

「三味線の達人に決まってるだろjk」

「知ってるよjk」

「お、2人共あれやんのか?次一緒にレースしようぜレース!」

「野球馬鹿!てめぇはアホ牛とでも遊んでやがれ!」


後ろでなんか騒いでるのは総スルーしてお金を入れる。ううん久々…でもないか。さて、負ける気はしないけど選ぶ歌にもよるよね。最初に佐助が選んで次に僕。あれ?三回できるんだったっけこれ?しまったよく考えると結構久々だった。覚えてないや。


「じゃ、最初はこれー」

「んー…ってそれかよ」


つっこみを入れながらも知っている曲だったのでとりあえず普通にプレイする。ちなみに難易度は鬼だったりする。
2人で殆どノーミスでやってると、人が集まる気配がする。まぁゲームしてるとどうしても、ね。

それからしばらくやって、二曲目も終わって、最終的に勝ったのは佐助だった。ちくしょうと思いつつも一回ゲーセンから表へ出れば、酷く大きい爆発音が聞こえた。


バッゴーンッ!
そんな大きな音を立てて崩れるビル。佐助を見るけど驚き顔を保ちつつ内心かなり呆れてるっぽい。まぁ、普通に考えて後処理大変な行動してるよね。仮にも最強暗殺部隊なのにさ。

しばらく、といっても数分しかたってないくらいなのだが。数分間唖然としながら爆発とか見ていれば、スーツを着た赤ん坊がやってきた。


「おいおめーら。逃げるぞ。」

「子供…これどーゆう状況?」

「果てしなくやべぇ状況なのは間違いないよね?なんかの撮影…じゃ、ないかぁ…」


そのまま子供に連れられるように移動すれば、今日はじめてトモダチとなった5人がいた。そうか、女子供は非難、ね。佐助にいざとなったら盾になれよと言っておいて僕等はその場から離脱した。

…そういえば近くまできていた跳ね馬も、遠い距離からだったけど一応顔を見ている剣豪も、僕等が異常だというのには気づかなかった。殺気でも出せばよかったかなー?なんてふざけて言い合いながら帰ったら、かすがと小太郎に怒られたけど。

いいじゃん、誰にも聞かれてないしー?



休日の大爆発
(これで本当の後継者が決まるね)
(そうだね。まぁもう結果わかりきってるけどね)
(とりあえず報告行くぞ)
(うん。…小太郎どしたん?)
(………)
(…ふうきいいんちょーの下っ端認定されて今から呼び出し?)
(…んじゃそっち優先しようか。人間関係大事にしろって話ね。)