06

「あれれー皆何してんのー?こーんなところでさっ!」

「佐助君に夕露ちゃん!?それに小太郎先輩とかすが先輩まで!」

「て、てめぇらこそ何やってんだよこんなところで!!」

「何って…」

「「「買い物?」」」

「普通だー!」


いやだって今日黒曜のスーパーで卵と肉のセールだったんだよ?あとお米も!逃すわけにはいかないでしょ!!と沢田君達に力説してる佐助に小太郎は呆れ、かすがは…ん?なんかお姉さんと睨みあってる。毒サソリね、ってことは全面戦争か。


「…あなた達、誰」

「…貴様こそ誰だ。人に名を尋ねるときはまずは自分からだろう。」


…oh…ブリザードが見える。2人共根本は同じなはずなのに。同属嫌悪だろうか?いや、ただ初対面だからかもしれないけどね。

佐助を見るがいまだ力説中。おいおい獄寺君と沢田君が戸惑ってるよ!山本君は笑顔で流してるけど。小太郎、そろそろ佐助止めてねー…って小太郎猫と群れてるし!かすがはいまだ睨み合いしてるし…となると空いてるのは必然的に1人だけで、


「ちゃおっす」

「ちゃおー?子供の1人歩きは危ないよ」

「大丈夫だぞ。俺は強いからな。」

「へー」

「ところであいつ止めねーのか?」

「佐助ちゃんのお母さん的豆知識結構役立つよ?」

「今聞かされても困るだけだけどな。どーせならママンに言ってやれ」

「きみのお母さん?」

「ツナのママンだぞ」

「へぇ。じゃあ暇なときにでも佐助ちゃんが遊びに行くよ」

「俺様!?」

「あ、聞こえてた」


しかもよく見たら山本君の笑顔が引きつってるよ。獄寺君はメモってるけど。沢田君はいつも通り遠い目をしてる。相変わらずだなぁ。


「やっと終わった?兄上がいい加減お米もつの重そうだよ」

「ああごめん、ちょっと熱くなりすぎちゃって…」

「………」

「え?あっちも熱いって…ああかすがか」

「なにあれ女子って怖い」

「夕露ちゃんも女子だよね!?」


沢田君、つっこみ疲れない?僕もどっちかといえばつっこみなんだけどつっこみスキルよりスルースキルの方が伸びちゃったんだよね。ほら、大抵つっこみは佐助ちゃんとかがやってくれるからさ。

とりあえずかすがを毒サソリから放し、沢田君達と向き合う。


「じゃあ、邪魔してごめんねー。僕等そろそろ帰るよ。卵悪くなっちゃうし」

「あ、う、うん…」

「じゃ!また学校で!」

「じゃーね綱吉クン☆」

「またな沢田」

「………」


こうして僕等は沢田君達と別れて、おうちに帰りました。
卵もお肉も悪くならなくてよかったと思いました。

そういえばその日を境に並盛生が襲われなくなったんだよね。どうやら沢田君は六道君に勝ったらしい。まぁこれで負けてたら負けてたで見ものだったんだけどなぁ。




所謂日常に戻ったのです
(六道君の逃走は既に知っていた)
(六道君の企みも既に知っていた)
(非日常の結末も既に知っていた)