「…で、彼がボンゴレ10代目候補でいいんだね?」
「うん。わかりやすかったね。あの悪童には感謝しなくちゃ」
「ああ、かなり忠犬ぶりだったな。また1人腑抜けとなったのか…」
「………」
「…ん?僕?ああ、僕のところには内藤ロンシャンってのがいてね。ファミリーのボスだってよ。あとそいつの彼女がスパイだってことかな。小太郎とかすがは何かあった?」
「私の隣の席がうるさいこと以外特に何もなかった」
「………………」
「…まぁとりあえず当初の目的の内一つは達成できたわけだけど…どうしますか?
“我等が主様”」
にやり、と笑みを作り振り向いた先は大きなテーブルを囲い、座る数人の人。
年齢、性別、全てバラバラな彼等は目を細めこちらに目を向けたかと思うと、すぐに興味をなくしたかのように目を逸らした。
それだけで4人には伝わったのか、その場に跪き「御意」と言い放ち。
次視線を向けたときには、もう誰もその場にはいなかった。
丁度そのとき、一人目の被害者がでたことを
彼等はまだ知らなかった。
何をご要望ですか?
(彼方方がそう仰るならば)
(影である私共は)
(それに従うまででございます)