01

※bsr×復活
※連載とは無関係
※転生学パロみたいな
※名前:主人公/ひいろ
※走り書きなのでいろいろ荒い



それは、いつもの帰り道のことだった。


「じゃ、また明日」

「うん。またねー主人公ちゃん」

「またでござる主人公殿!」


いつもの別れ道で一緒に帰っている2人と別れる。
この道を基準にすると家反対なんだよね。ってゆうか私の家が皆と少し離れてるっていうかさ、

日も陰ってきて、オレンジ色になった空を見上げる。
…今日の夕飯、なんだろうなぁ。
鳴るお腹を押さえながらそんなことを考え、歩く。てかさてかさ、さっきまで結構な人数で喋りながら帰ってたからいつもこの道になると少し寂しくなんだよね。いやまぁ1人だから結構落ち着くんだけど。つっこむ必要もないし。でも、まぁ、やっぱ寂しい。

鞄からミュージックプレイヤーと小説を出し、装着。
いやまぁ暇なんだもん。いつものことさ。


「…にーばんめアリスはおとなしくー♪」


誰もいないので歌っても恥ずかしくはない。あんまり大声でもないから近所に響くこともない。あぁちくしょう1人ってある意味最高だ!

すたすた歩きながら、時折歌を口ずさみ、小説を読む。
あぁ、至福だ…!


まぁそんな感じでルンルン気分で歩いていたせいかもしれない。
いつもは気づける気配に、気づけなかった。

ブオォン…

車の音がして、少し道路の隅っこによける。
そして、その場に立ち止まり、なんとなく後ろを振り向いた。


「――ぁ」


気づいたら車の中に押し込められてて、変な布当てられて、ああ、薬だ。と思ったときには意識がなくて。

あーもう、なんつー失態。
これもぬるま湯に使ってたせいか、もう1回修行しなおさなきゃなぁ。

意識が飛ぶ前に、自分に向けての嘲笑いをひとつ。



▽△



「――――」


浮き上がる意識をそのままに、瞳はあけない。所謂寝たふり。状況把握大事でしょ?この時代にまさか寝たふりに気づける人がいるとは思わないしさ。

気配を探る。この部屋には2つ、か。部屋の前にもう1つ。そして聞き耳を立ててみれば、日本語ではないどこか別の…英語?違うか…まぁ外国語で2人が喋っているのが聞こえた。内容は生憎わからない。チッと内心で舌打ちしつつ、瞳を開く。これ以上の情報はつかめないみたいだ。

ベッドから起き上がってみれば、どうやら2人の男は気づいたようで。


「お、気づいたみたいだな」

「極限お目覚めかーッ!」


後半煩い。とりあえず声にびっくりしたフリをしておき、怯えてみせる。怯えるってゆーか「え、ここどこ?あなた誰?」な状態なだけなんだけどね。
戸惑っている表情を向ければ、2人の青年は笑顔を向けてくる。おいおい人のこと思いっきり誘拐しておいて笑顔とか、ただの警戒対象にしかならんのだが。

黒スーツの中に青いシャツ、極限とか言ってた方は黄色いシャツ、ね。
堅気じゃない臭いぷんぷんしてるけど、一応気づかないふりしとくか。


「え、と…あの…?」

「ごめんなー、詳しくは話せねーんだわ。」

「うむ。とりあえずボスに報告して全てが終わらぬことには何も言えん!」


うわぁ、今イラッときた。人攫っておいて何もいえないとかなんだしこいつら。なんかの情報吐け、とかならまだしもさ。理由わからないんじゃどうしようもないじゃん。
黄色いシャツの方がドアを叩く。そうするとドアの前にいた1つの気配が遠のいていった。…ボス、とやらに報告かな?ボスって言いにくいから大将にしとこう。

青いシャツと黄色いシャツ、2人と少しだけ、まぁ殆ど会話とも呼べない話だったんだけど。2人と少し会話をしていたらすぐに誰かが来た。今度は赤いシャツだ。

それから、なぜかその3人に連れられどこかへ向かわされる。
てかあれだよね、これ大将の部屋に向かってるんだよねきっと。おいおい死亡フラグかい?


今の時間が気になりつつも、素直に従っておいた。



ぬるま湯
(…ここだ。さっさと入れ)
(ごく、…嵐。その言い方はないのなー)
(極限失礼だぞ!)
((いやいやまず誘拐の方が失礼だから))