01

※注意※
!佐助成り代わり
!逆トリップ
!♀→♂
!現代と戦国両方存在
!なんかややこしい

戦国→『』
現代→「」





危険、危険、危険。
注意レベルMAX、生命体危うし、今すぐ離脱せよ。今すぐ離脱せよ。

…あ、どうも。なんとなく機械風に初めてみました。意味?ただの現実逃避であるかっこわらいかっことじ。ってこんなこと考えてる場合じゃないんだよねー、なんでかって?最初言ったとおり危険だから。本当今超俺様危ない状況だからね?真田の旦那に呼び出されたときより才蔵が追ってきたときより竜の旦那と悪戯したのが右目に見つかったときより格段に危ないから。あれ?つか俺様の危ないレベル低い気がする。全部説教絡みだよ。全部この後説教くらうだけだよ!なんてこったい!


『へー、考える暇なんてあるんだ。ずいぶん余裕だねぇ…?』


チキリ、首に当てられている苦無に少し力がこもった。いやいやいや現実逃避でもしてないとこの状況正気でいられないって。なんでこうなった?どうしてこうなった??俺様普通に寝てただけだよね?なんで苦無なんて危ないもの首に突きつけられてるのかな。第一苦無なんてどこで拾ってきたの!このおばかさんが!!

暗いところでどうにか相手の顔を見ようとするが生憎こちとら現代人なんでな、身体能力はそこらの人間よりはるか高い上ちゃんと気配も消せるけど夜目が効かない。クソッ、これも電気という文明利器になれてしまったせいか…それとも徹夜ゲームなんてしてたせいか…!後半かなりくだらない理由だった気がしたが、まぁ放っておいて欲しい。


『ねぇ?聞いてんの?だんまり?痛い目あわないうち話た方がいいよ?』


悪いけど痛い目にあって口を開くほどまだ生暖かい世界になれてないよ。口を開かず心の中だけで言う。当たり前じゃないか、前世の前世と合計すれば確かに前世と同じくらい過ごしているが今世だけじゃあ前世の半分にも至らない。まだ大丈夫、まだ、俺様は俺様でいられる。まだ俺様はあの世を忘れてはいない。だから俺様はこんな殺気に怖気無いし痛い目みても口を開かないし死に恐怖なんてない。3回目の死なんて、もう怖いとさえも思えない。

…そういや気づいたんだけど、なんで俺様こんなに必死になってんだ?

そうだよ、なんで俺様口開かないわけ?つか俺様何聞かれたんだ?やべぇ思考に走りすぎてて聞いてなかった。つかこの人誰?なんで俺様苦無あてられてんの?この世は安全なはずなのに。強盗とかにしても殺気が強すぎるし気配も消せてる。この世にこんなことできる人間は俺様くらいのはずなのに。なんで?

いろいろ冷静になってきたんで(これで冷静なのかと聞かれたらこれで冷静なんだと答えようぞ)得意の探り合いで頑張ってみることにしました。


「アハーごめんごめん現実逃避してた。で?何?誰?俺様眠いんだけどー?」

『…もう一度聞く、ここはどこだ。』


ワントーン下がった気がした。なんだろう、この声どっかで聞いた気がする…。うーんもう少し、もう少しで出てきそうなんだけどなぁ…。


「ここは俺様んちー…てか俺様ももう一度聞くけどさ、あんたら誰?どちらさん?」

『アハー答える必要なんてないよ、てか状況わかってる?あんたは質問できる立場じゃないの。死にたい?』


なんかとても聞いたことのあるセリフ。約400年くらい前くらいに聞いた。絶対聞いたこれ。っつーか言った。うっわ懐かしい若気の至りを感じる。今聞くとぶっちゃけ恥ずかしい。てか俺様こんなに言葉のレパートリー貧しかったっけ、ああそうだ最初は簡単なのから言ってのちのち精神攻撃してくんだった…今思うと結構酷いやつだな俺。でも俺は謝らないぞ。


「悪いけど俺様はなんも知らないよ、大体なんなの人の家に押し入ってきてさ。強盗?泥棒?どっちでもいいけどさっさと出てってよね、俺様結構貧しい高校生なんだからさっ!」

『そっちが連れてきたってのに何言ってんのさ?泥棒とか失礼にも程があるよねー誘拐犯のくせしてさ、俺様だけじゃなくて真田の旦那まで誘拐して…何用なわけ?俺様達も忙しいんだよねー…』


一気に殺気が押し寄せる。いやまぁやっぱ平気なんだけど。こんくらい日常だったしー?はぁ、と内心で小さく溜息をついて手の届くところにあったペンをぶん投げる。殺気も気配もだしてないから、俺様が動いてやっと目の前の相手は気づいたぐらいだった。

ぱちんっ

音がして電気がつく。そのせいで何人もの気配が動いた。殺気が僅かだが滲みでている。今まで気配消してたみたいだけど残念、俺様にゃわかっちゃうんだなー。
電気が急についてしばしばする目をどうにか慣らせ、目の前の相手を見てみる。

やはりというべきか、目の前の相手は俺様だった。



相対
(「…いやーな予感」)