「母上、捕まりました」

酷い頭痛に襲われながら目を開ける。あれ、なんでこんなに頭痛いんだろ…すっげーひりひりする…つかなんでうち布団で寝てるん?あれ、ゲームしてたよね?なんで?…ゲームしてたのも覚えてる。終わった後家康と三成のLvがMAXになって喜んだのも覚えてる。…喜んだ?


「いや、喜ぶ前になんか顔面にぶつかった気が…」


きっとそのせいで頭が痛いんだろう。よかった、一つ謎が解けた。何がぶつかったのかは覚えてないけど、一応何かがぶつかったことを思い出せたからいいだろう。
ふう、と落ち着いた思考でやっと気付く。あれ、なんか固いもんがあるぞ。おもちゃだろうか?いや、さすがに布団の中におもちゃいれとかないから俺。てゆーか布団の周りにはあるけど中には普通いれないだろ!?

えぇ!?と思いながら起き上がればそこには見慣れた銀色がいました。ついでに目が会いました。


「「………。」」

「なんでいんのおおおおおおおおおおおおおおお!?」
「だれだきさまあああああああああああああああ!!」

「うるせえええええええええええええええええ!!!」


襖が壊れる勢いで開いたと思ったらぶん殴られた。え、なにこれ理不尽。



▽△



「……えーっと、母上殿。どうゆう事態なんでしょうか?教えて頂ければ幸いです」

「知らん」

「えぇ!?」

「イィィイイエェェエエヤァアァアアスゥゥゥウウウウウ!!!なんで貴様がここにいる!!!ここはどこだ!!!」

「怒ってるくせにちゃんと質問してる!?」

「はっはっは三成、ここは未来だそうだ!」

「なぜ!そんなことが信じられる!死ね!」

「これぞ絆の力だ!」

「会話のドッヂボールマジぱねぇ」


見事としか言えないくらいに会話がかみ合ってない2人に思わず言葉がもれる。いやいや本当ぱないよ。2人して相手の話してること聞いてないだろと言いたい。リアルでこれが見れることに喜べばいいのか、今すぐにでも戦闘を始めそうな2人を止めればいいのか…

2人を見る。

うん、素直に喜んでおこう。あの2人なんて止められない。うちには無理だ。兄も同じ考えにたどり着いたらしく壁の方を向いてる。なんか可哀想な子にしか見えない。


その後母上が無理矢理とめて(母超つえぇ…)一応ちゃんと話できる体制にはなった。


「…うーんつまりは逆トリということか。なにこれ素敵。俺今ならリア充になれる気がする。でも関ヶ原組とかまじぱなくね?あれ、つか思ったんだけどLv.MAXになった後来たんだからもしかしてLv.MAXにしたキャラ来る感じ?くっそおおおお佐助3じゃあNPCなのにいいいい!!!」

「夕露、暴走するのはいいけど皆がわかる言葉で暴走しようか。さすがの家康君も凄く戸惑ってるぞ!」

「すまそん」

「反省ッ気が皆無な謝罪どーも。」

「これが俺の通常運転!」

「黙れ」

「(・ω・`)」


なんだろう、ここにきてうちの扱いが酷い気がしてきた。すんすんと皆の輪から外れてゲーム起動。みっつんもやっさんも気になるようだが、知らん。まずお前等は話をしてろよばかぁ!別に俺様は話し聞かなくても大体わかるからね!いいのよそれは!どーせ逆トリしてきただけだろうし?だけっていうのもおかしいけどさ!

ちくしょう!という怒りをゲームでぶつける。みっつんプレイ中なう。
残滅うう!!とか言ってるせいか何回かやっさんがこっち見てきた。無視したけど。どーせ母上がお話ししてあげるだろう。うちもう知らない。

別にすねてねぇし!?とか内なるもう1人の自分と会話しながらゲームを進める。いやぁスタイリッシュアクションはできないけど初心者のころよりは全然できるようになったなぁ…。いまだにノーダメで敵武将倒したことないけど。


「あ、佐助の仲良し度MAXになった」


基本2人でやってるからあんま仲良し度あがらないんだよねー、まぁ佐助は満タンにしようと張り切っててちまちまやってたからな。今回の1回で満タンになったらしい。


「でもぶっちゃけ佐助の身代わりって使えねーんだよね」

「へー命張って助けてあげてるのに使えねーの一言で片付くんだ。ふーん」

「いやだってさー南部さんならHP全回復だけど佐助って瀕死状態のまんまなんだもん。本当にギリギリなんだもん。
ってナチュナルに話かけてくるのやめない?結構驚いてるんだけど」

「いやいや俺様も結構驚いてるのよねー、なんでここに西と東の大将さんがいるの?とかー、ここどこー?とかー、あんただれー?とかさー。」

「Okつまりは逆トリだ」

「死にたくなかったら全部吐いてね☆」


いつのまにか首元に当てられている、ひやりとした刃物。王道的に苦無だろう。それを感じて、ゆっくり視線を母上達の方に向ける。

全員、こちらを向いていてくれた



「母上、捕まりました」
(…あんたまた面倒事増やして…)
(かかかかか母さんあれ!あれ!見て主人公の首!あれ危ない!)
(どっから出てきたんだ?)
(どうでもいい)
(なにこれフリーダム)



**
ここから先どうしていいかわからなくな((ry

一応設定としては、Lv.MAXor信頼度MAXになったら逆トリしてくるという設定。そしてルートを一つ残らず攻略すれば行き来可能をいう設定にして最終的にこの家族もろともトリップさせてまたそっちの世界での話しに続く予定だった。

まぁ諦めましたけど!←