■ つまるところ、僕は『凶王』なのさ。

※元々ある『凶王』なのさ。とは別物です。
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「秀吉様に仇なす者は私が手折る!」

「本音は?」

「引きこもりた…裏切った貴様を残滅したい。」

「三成、漏れてる漏れてる。」


刑部に注意を受けながらも私は家康と対立する。一方の家康は只今爆笑中だ。こいつはいつも私といると爆笑する。なぜだ。


「はははっ…三成、無理はするな」

「無理などするものか!秀吉様が仰っていたのだからこれでいいのだ!」

「面倒臭がりやでヘタレで引きこもりなお前が今この太陽がキラキラ輝く場所で立っていること事態わしは無理してるように見えるけどな」

「………刑部」

「ぬしは図星を言い当てられたあと言い返す術を身に付けよ」

「三成はわかりやすいなぁ!」

「黙れ黙れ黙れええええ!私は別にわかりやすくなどない!とりあえず日陰で話そう!」

「ははは!全くしょうがないやつだ!」




大きな木の日陰にとりあえず3人で座り、話を再開させることとした。
あー、日陰気持ちー。


「…して三成よ。お前はわしを討つというが無理はせんほうがいいぞ?」

「貴様私を馬鹿にしているのか。貴様を殺すことは造作も無いことだ!」

「いやそれはわかっているさ。面倒だからといって無差別に皆殺しにしてしまうお前だからな。わしだってお前の戦いをお前の近くで見てきた者の1人だ。」

「ならば私が貴様を殺せることに関してなんの無理もないだろう」

「ああ。だがな三成。お前はやる気になるまでが…むしろ今までやる気になったことがあったのか不思議なくらいに引きこもりじゃないか。」

「刑部、こいつ失礼」

「ナニ、全部間違っておらぬ。」

「まぁそれでだな三成。いくら秀吉殿の遺言だからと言ってお前がちゃんとわしとの戦いまでこれるのかどうかがわしは心配なんだ。いや秀吉殿中心主義のお前のことだからわしを殺そうとするだろう。だがな、わしはこれでも今一番天下に近い男なんだ。そのことはわかっているか?」

「だからどうした。今ここで貴様を残滅すれば私が一番天下に近い男になる。」

「…もしお前が今わしを殺したらわしを支持する者からの復讐があい絶えぬぞ」

「えー」

「…三成、ぬしはもっとちゃんと先のことを考えよ」

「秀吉様と半兵衛様の遺言通り私は貴様を残滅する。そして私は引きこもるんだ!甘味食べて本読みながら猫と戯れ寝れればそれでいい!」

「三成!ちゃんと飯も食べろ!」

「味噌汁賭けご飯なら食べてやらんこともない」

「わしはお前が味噌汁賭けご飯以外の飯を食べているのを目にした事が無い」

「ヌシだけでない、ワレもよ。」

「何を言う。おにぎりだって食べるぞ。」

「ああそういえば…ってそんな話じゃないんだ三成。わかっているか?天下に近くて支持率が多いわしと戦うと言っているんだぞお前?まぁ大谷殿がいるから大丈夫だとは思うが…」

「徳川よ。ヌシは人の心配よりまず自分の心配をせぬか。なんで殺そうとしてくる奴の心配をしておる。」

「いやぁだって…あんな生活見てたらやっぱ敵でも心配になってくる…」

「そうよのう…太閤も大層心配していた…」

「あれはなぁ…人に生かされてると言っても過言じゃ………あれ?三成は?」

「………むこうよ、ムコウ。」

「むこ………あ。猫に振られてる。」

「時期にしょぼくれて帰ってくる。放ておけ。」

「……わし最近本当にあいつが大人かわからなくなってくる」

「なに気にするな。ワレもだ。」




人に生かされて生きている
(刑部…なぜ私は猫に好かれない)
(犬によく追い回されているではないか)
(犬じゃない!猫が好きなんだ!)
(両手広げて相手より大きく見せているからだろう)
(あれは私の猫に対する愛をあらわしているんだ)
(相手より大きく見せてるうちはなにも寄ってこないぞ!三成!)


***
サブタイトルのシリアスっぷりと中身のギャグっぷりでギャップを狙ってみた←
三成は面倒くさがりやで引きこもりでへたれならいいなって思ったのに全然へたれじゃなかったどうしよう。てかへたれ要素があまりでなかった。
とりあえず秀吉様至上主義思考は相変わらずだけど、家康と戦うのか…なにそれ引きこもりた…いやいや残滅。残滅するぞー私は。みたいな。

基本保護者属性以外にも心配される。まさかの真田君にも心配されちゃうそんなちょっとだめな三成君が書きたかった。

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