■ お友達が欲しいです
とりあえず一同をガン無視してにゃんこ軍に戯れに来た三成。ちゃんと置手紙をしてきたから大丈夫だろうと思いつつ、刀まだ作り終わってないからKYOUKOUができなかった。だから普通にお馬さんできましたパカラパカラ。うん、お馬さん遅い←
それから門番さんにお馬さんを預けて、我が物顔で城の中を歩き毛利の部屋までいく。
西軍は基本大将が勝手に城を行き来するのだ。だからもはや兵士も女中も家臣も何も言ってこない、言わせない。
部屋の前につき、一呼吸。ちゃんとお餅も持ってきたから大丈夫だろう。この前お餅忘れたっけ「焼け焦げよ!」って叫ばれたからな。KYOUKOUで逃げたけど。私はもう二度と御餅を忘れないと誓った。
「もーっとなっりくーん、あーそびっましょー!」
遠慮無しに襖を思いっきり開く。壊れる心配はない。私は腕力が少ないからな!…自分で言ってて悲しくなってきた。
スパンッと開いた襖の向こうには、信じがたい光景がありました。
「…毛利、長曾我部はなぜそこで椅子にされている。というかなぜ貴様が2人いる」
「知らぬ。そんなことより貴様、餅は持ってきただろうな」
「持ってきている。というか3文字で終わらせるのはやめてやれ。可哀想だ。」
「どうでもよい」
「6文字に増やしても無駄だぞ毛利」
というか毛利(原作)の無視加減もいかがなものだが、長曾我部の瀕死具合もどういった反応をしていいかわからない。放置でいいかなもう、なんか面倒だし、いいよね放置の方向で。
餅を毛利に渡して部屋の中にいたにゃんこと群れる。
もふもふ楽しいなぁもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ…
「…石田…貴様一体何をしているのだ」
ここでなぜか毛利(原作)に話しかけられる。なにって、にゃんこさんをもふもふしてるだけですがなにか?こちらでは日常茶番である。
「貴様こそいつまで長曾我部の上にのっているんだ」
「こやつは自ら申し出て椅子になっただけよ」
「こらこら嘘を教えるな嘘を!!」
あ、生きた。
ぼそりとそう呟けば「こんなことで死んでたまるか!」と返ってくる。もっともだとは思うけど椅子状態で言うセリフではないと思うぞ長曾我部。
とりあえず、さて、と考える。これは一体どうすればいいのだろうか。三成(原作)と毛利(原作)が現れたとしたらほかにもなんかきそうな気がする。真田とか。団子色トリオ揃うか?そうなるのか?あ、でも原作真田になら会ってもいいかもしれない。あいつなら絶対団子で私のことを裏切ったりしないと思う。きっと。
私はいまだ長曾我部を椅子にしている毛利(原作)に話しかけ、ここを出ようとした。
…まぁ毛利(原作)はやはりというべきか全く応じてくれなかったのだが。残滅したいけど刀がない。なにこれ辛い。
とりあえず皆放置して真田のところに向かうことにした。
もうぼくしらない。なにもしらない。ぼくのともだちはにゃんこだけ。
…言ってて悲しくなってきた。
お友達が欲しいです
(この子は私の友達!)
(…って断言できるようなお友達が欲しい)
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