■ つまるところ、僕は『刑部』なのさ。
まぁひょんなことからぞくに言う成り代わりとやらを達成しちゃった朝です。
いやぁうん、まさかトリップだけじゃなく成り代わりまで仕出かしちゃうとは、自分の不幸体質にも困ったもんだ。前世じゃあいつにめっちゃ振り回されてたのに、今世ではこいつに振り回されることになるのか。大変すぎる。誰か俺に安らぎをくれ。
「おい形部!なにをしている!行くぞ!」
「そう焦るな…これの調整結構大変なんだって…」
あの丁度良い高さで浮くのって結構大変なんだからな、俺知らなかったよ形部さん!あとこれ乗りながらあのボール(?)で戦うのかなり気力使うねこれ!つかもう気力しか使ってねぇよ俺!形部さんなんでこんなんにしたの!ああそうか歩けないからだった。でももっとなかったのか、銃とか銃とか銃とかさぁ!あ、でも銃で戦うと銃の反動で俺吹っ飛ぶわ。だめやん。
「よっ……ふむ、よしうまい感じだ。」
「大谷殿はいつも大変そうだな」
「これ気力めっちゃ使うのよ…ホンダムがうらやましい!」
「!!!!!!」
子供の夢、ホンダムに触れたことだけ俺はたぶんこの世界に感謝している。ホンダム触るとかむっちゃ夢だった。俺がこんなんじゃなきゃ背中に乗って空飛んでもらうのに!!まぁ俺自分の力で空飛べないこともないんだけどさ。
「ぎょおおおおぶう!」
「あーごめんごめん!家康もホンダムも早く行こう!俺が死ぬ!!」
「ははは!三成は元気だなぁ!」
「!!!!!!」
家康、俺はこの戦場の中笑ってるお前のほうが元気に見えるぞ。三成あれただ秀吉さんに会いたいだけだから。秀吉と半兵衛に会いたいだけだからあれ!!
あ、しまった呼び捨てにしちゃった。まぁ心の中だからいいか。
さっさかさっさか歩く三成に、俺はふよふよと浮きながらついていった。家康たち?いや知らね。
これが今の日常です
(秀吉様、半兵衛様。無事終わりました)
(家康と本田はいずこへと消えました)
(うん、空中散歩してから帰ってくるって言ってたよ)
(いえやすうううううう!!!)
(やれやれ…)
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