■ そんな彼は風の悪魔と呼ばれてる男

「…で、一体何のようだ。風魔小太郎。」

「………?」

「なに?猿飛佐助のツンデレのデレの部分を引き出す方法?…人攫い紛いな行動をやめればいいんじゃないか?」

「………!」

「そうでもしないと来てくれない?…普通に遊ぼうって誘ってみたらどうだ?」

「………。」

「…それは忍だから仕方ないんじゃないか?なら貴様が遊びに行けばいいだろう。」

「………!」

「仕事の邪魔するとまたキレるから程ほどにな。ああそうだ。貴様、私の刀を知らないか?」

「………?」

「そうか、知らないか…瀬戸内には無かったしここにも無い。やはり武田か、もしくは……厨二病のところか。」

「………?」

「厨二病の意味?ああそれはだな…ってこれ以上変な知識は身につけるな!オタクになるぞ!」

「………?」

「んん?オタクの意味?いやまぁオタクというのはだな……ってだから違う!気づけ私、乗せられるな私いいい!!」


…はいどーも、刀探しに武田に行こうとしたら伝説の風の悪魔な風魔小太郎に攫われましたでござるの巻。キャラがおかしいのはもういろいろ仕方ない。ツッコミをいれたものは残滅の刑に処す。しまった、キャラ戻そうとしたのに余計おかしくなったぞ。

ちなみに小太郎にツンデレを教えたのは何を隠そうこの私!…ってなんか天海っぽくなってしまった。これも貴様のせいだな家康うううう!!


「私はもう行く!ツンデレの攻略なら瀬戸内(保護者)に聞くがいい!」

「………!」

「あと刀を見つけたら私か形部に届けろ!じゃあな!」


ズバッと、それはまさにGの如くカサカサと。本当は風魔に送ってもらうことも考えたが自分で行くのと同じくらいの速さなのに気づいてさっさと自分で行くことにした。

え?どこにだって?
…とんでもなく面倒だけど、厨二病のところにだ。



そんな彼は風の悪魔と呼ばれてる男
(刀が見つからないのも全部家康のせいだあああ!)
(ぶあーっくょおおおおい!…三成か?三成だな!わしのことを噂するなんて三成しかいない!なぁそうだろう忠勝!?)
(…あ、なんか今ぞわってした。家康のせいだ。もう名前出すのやめよう。)

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