「「さすけえええ!」」

「うわぁ何何!?」

「(テスト勉強、するぞ。全員で。)」


これが佐助の家に3人で押しかけていったときの会話である。



▽△



「……で、とりあえず全員何ができてなにができないのかわかってるわけ?」

「ああ、だからお前のところに来たんだ」

「全員一番得意なのが被っててね、佐助ならどうだろうって話になったわけ」

「…ちなみに聞くけど全員のできないのって、何?」


「私は理科と社会だ。」

「私英語と数学…あと理科もかな…」

「(英語と、音楽)」

「……俺様も英語は無理。」


苦手なものが判明したところで、次は得意なものをあげようと言うことになった。どうしてだろう。凄く嫌な予感しかしない。


「もうせーので言おうか、なんか予想できてきた俺様」

「せーの」

「「「「国語」」」」

「…なんでやねん!なんで全員一緒やねん!」

「次、次に全員得意なのって何!?」

「私家庭科」

「…家庭科」

「(家庭科)」

「…フッ、俺様も家庭科だよ…畜生…!」

「なんでこんなとこまで一緒なんだ…ばかじゃないのか私等…!」

「…あ、そうだ佐助。幸村君は?予習復習完璧で超頭いいでしょ!」

「旦那は教えるのが破滅的だから無理」

「…長宗我部、は赤点組だしな…」

「(伊達は英語と理数系大得意だけど、個人的にかかわりたくない)」

「三成君は…あ。」

「なんかいいこと思いついた?」

「いや、吉継君は文系だけど確か毛利君が理系だったなぁーって…」

「毛利、の旦那…か…」

「……あれはなしだろ」

「(コクコクコク)」

「やっぱなしか…」


うーんと唸る4人。私は社会なら教えられるが、完璧とは言えない。ぶっちゃけ私は頭が悪いのだ。国語と家庭科と社会以外はできないと考えてくれて構わない。その通りなのだから。英語と理科と数学は破滅的と言ってもいいだろう。一時期塾にも通っていたのだが結局数学は全く上がらなかった。塾行ってて上がらないとかあれほど虚しいことはない。

結構なんでもできる佐助も、英語は苦手らしいし。かすがもどちらかというと英語は苦手だ。私達は4人揃って苦手なのも似てるらしい。とりあえず全員英語できないということはハッキリしてしまった。なんてこったい。


「……よしわかった、音楽とかは捨てよう」

「(!!?)」

「問題は英数理社国だ。国語と社会はどうにかなるだろうけど英数理がどうしようもないぞ」

「数学なら…ちょっとはできるよ。」

「(…理科は、まだ…)」

「…私も社会なら、一応ね。」

「私も英語はお前等よりはできる、が…」


うん、やっぱり…一応皆で負担すればうまいこといくんだけど…うん、うん。


「「「「不安」」」」


やっぱり、助っ人探そうか。嫌でもね。私がそう言えば渋ってはいたものの、背に腹は変えられないということで一応全員納得してくれた。


この後テストの結果がどうなったのかは、また別の話。



「テスト勉強、全然進まないんだよ。どうにかしてくれ」
(うわあああ皆ありがとおおおお!!)
(Ha!俺も文系教えてもらったしな、残念だけど貸し借りなしだぜ?)
(アハー俺様もあんたに教えてもらうとか超嫌だったけどね)
(ヒッヒ、三成よ。ぬしは大丈夫だったか?)
(問題ない。)
(理科でこんな点数取った事ないぞ…!)
((やっぱり頭はいいんだな…性格に難点ありすぎるけど))