ここ最近は部活の大会とやらで忙しかった。佐助と幸村君はサッカー部、かすがは新体操部、小太郎はバスケ部、三成君は剣道部、吉継君は…文科系だったかな?そして私は、陸上部だった。つまり、全員大会があるということであって。

毎日放課後残って練習で大変だったことだけ記録しておいた。


そして今日は久々に全員が揃うときでもあり、全ての結果がだされるときでもあった。


「佐助、かすが、小太郎。どうだった?」

「できることはやった、って旦那は言ってたよ」

「ミスが何個かあったから完璧とは言えんが…いい結果とは言えるだろう」

「(頑張った)」


いい忘れてたけど私達は全員新聞部を掛け持ちしている。今は大会の結果を記事にするためを纏めているのだ。


「あ、剣道部は三成君が優勝だぁ」

「野球部も勝ってるよ、チッ」

「ボクシング部も優勝…」

「(…というかこれもしかして全部、優勝してるんじゃあ…)」

「「「………。」」」


全ての結果をかき集めいつもなら常任じゃ読めないだろうスピードで手当たり次第結果を見て行く。剣道部石田三成優勝野球部優勝ダーツ部鶴姫優勝吹奏楽部優勝ボクシング部徳川家康優勝…。

その中にサッカー部とバスケ部、新体操部もあり隣には「優勝」の文字があった。


「………ねぇ、なんで今年こんなに皆凄いわけ…?」

「…アハー、なにこれこわい」

「というかコンピューター部優勝と書いてあるのだが…一体何するんだ」

「(………(唖))」

「ねぁ、これ過去の大会全部調べて確認する必要あるんじゃ…」

「…見出しに“婆裟羅高校初!”と書くかどうかわからぬものな…はぁ」

「大会終わったと思ったら次はこっちかよー!」

「(まぁ、頑張るぞ。図書室で資料集めてくる)」

「私は職員室で集めてくるね」

「では私は先生方から一応情報を集めよう」

「…んじゃまぁ俺も図書室手伝うわ、一番荷物多そうだし。20分の間で調べるだけ調べて途中でも戻ってこよう。いいよね?」

「いいよ」

「わかった」

「(こくり)」


その後手分けして情報を集められるだけ集めた。婆裟羅高校は歴史が古い。かなり昔から立っているのだ。新築したりして外見はかなり綺麗だがかなり年季が入ってる。ここが立って以来全部の大会の成績を調べるとは…至難の業だ。



「へぇ、入賞したんだ。おめでと」
(その後探してみたが結局全部優勝というのは一個もなく)
(そのことを知った学校側が、パーティーを始めてしまった)
(この日のことは代々継がれていくのだろうと、思った)