入学して一年。たくさん疲れたしたくさん焦った。勉強にもなかなかついていけなくて、ストレスが溜まりまくったときもある。友達誘ってカラオケ行って発散してたけど。そしてその日宿題しなくて次の日先生に怒られてたけど。

それももう昔、私は今日生まれ変わったのだ!


「あ、今年も一緒のクラスじゃん」

「………生まれ変わったと、思ったのに…!」

「…何言ってんのさ、ゆうろ」


くそう!まだ私見てないのに!てかまた一緒かよ!何年一緒だよ!幼稚園からだぞ!今年で何年目だ?幼稚園が三年で小学校が六年…んで今年で高校2年なわけだから…


「合計14年、目…!?」

「驚愕だよねー、俺様絶対ゆうろと違う高校選んだと思ったのに。」

「私も佐助と絶対違うと思ったのに。」


そう、私達は互いに高校を教えあわなかった。なのに一緒になってしまった。しかもまたクラスまで。ちなみに一緒だと気づいたのは試験の日である。方向が同じでおかしいなぁとか思ってたら一緒だった。ついでに席も隣だった。どこまで私達は一緒なんだもう恐怖レベルだぞ。


「はぁ…他には?」

「なに?まだ見てなかったの?」

「うん」

「えっと他にはねー、かすがと小太郎。あと石田の旦那と大谷の旦那だったかな?」

「うわー、見事に幼馴染組が揃ったね」


かすが、小太郎、佐助。そして私の四人は幼稚園、というかむしろ家族ぐるみで自我が起きる前からの知り合いらしい。そう考えると私は佐助と約16年一緒なわけか。今年で17年目突入。うわぁもはや気持ち悪いレベルだ。

関係無いけどかすがと小太郎も幼稚園からずっと一緒だ。言い方がだめだなこれ。私達四人全員一緒になれたのは幼稚園3年のうち1年と、小学校のとき高学年の2年間。中学では生憎一緒にはなれなかった。まぁ佐助とは嫌でも一緒なのだが。かすがも小太郎とは嫌でも一緒状態らしい。もう私達離れるときあるのかってくらい一緒だ。

まぁ、嫌じゃないんだけどね。


「ちなみに毛利の旦那と真田の旦那、伊達と長宗我部の旦那が一緒だったな。確か。」

「へー…。伊達って人はよく話で聞くけど実際会ったことないんだよね。ちょーそかべさん?もだけど」

「伊達には別に一生会わなくていいよ」

「嫌いなんだね」

「うんもう大ッ嫌い」


なにがあったんだろう。わからないや。でも伊達って人には皆会わせてくれない。皆、というのは幼馴染4人組と幸村君だ。三成君に前聞いたけど知らないって言ってたなぁ。まぁ別にいいんだけどね。


「まぁ、何はともあれ今年もよろしく。佐助!」

「はいはいよろしくねー、ゆうろ♪」


それから行く場所は同じなのだが、佐助には佐助の。私には私の都合があるので一旦そこで別れた。いや、私は別に都合なんてないんだけどね。佐助は結構社交的だから。

それから教室についた後、まさかの席が隣だということに気づいたときの私と佐助の反応はさぞかし面白かったらしくかすがと小太郎は爆笑していた。(ちなみにかすがと小太郎は私達の後ろの席だ。しかも隣同士。)



「今年も同じクラスかよ」
(席まで隣同士にしなくてもいいんだよ佐助!?)
(俺様がわざわざそんなことするわけないでしょ!?)
(!!!!!w(声にならない笑い))
(クッ………!!ww(堪えつつも机をバンバン))