放課後。
今日も佐助は部活が休みらしい。私もなんだが。
そして今誰もいない教室で2人日直の仕事中でもあった。
「日誌終わった?」
「終わった終わった、黒板の方は?」
「見てみろよ、この綺麗な黒板を…!」
「ぐわー眩しいぜー」
ケラケラと笑いながら日直の仕事を終える。あとは戸締りと机整理…それからえーっと?と、私が思考を動かしながら日誌とプリントをまとめていると、佐助が後ろにいたはずなのに目の前にいた。
「?」
「うーん、やっぱあれだよね。手際いいよね。」
「佐助もいいと思うけど?」
「将来嫁になったら完璧だと思うんだよね」
「佐助のお嫁さんになった人は楽できそうだよね」
「え…」
「でも佐助のお嫁さんになる人は可哀想だよね、自分より料理うまいとか手際いいとか虚しいwまぁ私は楽できていいとしか思わないんだけどね」
「へー、俺様もゆうろがお嫁さんなら楽かも。掃除以外は手伝わなくて」
「それを言わないでくれ…」
掃除が苦手なのは自覚済みなんだから…俯いてそう告げれば、上でケラケラと笑っているのが感じ取れた。ちくしょう。恥ずかしい…。
「料理は交代でさ、掃除は俺様がやるけど洗濯はゆうろやってね?」
「あはー、んじゃ買出しは2人かな?うはー生まれてから死ぬまで一緒とか怖いわー」
「アハー、確かに。でも俺様ゆうろと死ねるなら本望よ?」
「私も佐助と死ねるなら本望だね」
2人であはははと笑いあったあと、日誌を提出して教室から出た。それから普通にまた明日と行って家に帰って普通に寝た。
『あれ告白のつもりだったんだけど、気づいた?』
と、いうメールが送られてくるまであと10秒…
「鈍いな、お前。今のが告白って気付かないのかよ」
(私のも告白だって気づいた?)
(え、あれ告白だったの?)
(こっそりプロポーズinしてたんだけど)
(俺様もー)
(あれプロポーズだったんだ)
(そうだよ)
(じゃあ付き合おうか)
(結婚もしようか)
(いいね)
(約束)