「…兄さん、だいじょうぶ。だいじょうぶだよ」

「ころしたく、ない。こわい。なんで、こんな、」

「だいじょうぶ。殺したくないなら、殺さなくていいから。だいじょうぶ。私が、どうにかするから。だいじょうぶ…大丈夫。」



だから安心して、お眠りなさい。



音もなくそれは訪れていた
(刃を持て。敵を殺せ。さすれば忽ち殺人者だ。)

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