あとがき



引きこもりと大空、これにて完結です。
とても中途半端な終わり方となりましたが、すっきりする終わり方にしたくなかったのでこれでいいんです。

サブとしてなんとなくはじめた連載がまさか一番長いお話になるなんてはじめは考えもしませんでした。まぁなんとなく、ですからね。お話も正直得に何か考えずになんとなく書いていました。もうこの時点で中途半端であやふやな感じですね。
私は小説を書くとき、この場面が書きたい、このラストが書きたい。そういった思いだけで書き始めるのでよくその場面にいくまでの話が思いつかなかったりして倒れてます。もっと考えろ。まさにその言葉通りです。
ですが、今回は本当に真っ白な常態からのスタートでした。ラストは昨日考えたばかりのものです。とくに書きたいお話があったとかではなく、その場の勢いで。編集ページを開いてから少し考えるといった程度です。
ですから最初は、夢主である月奈が死なずに世界や時間を飛び越える、なんて設定ありませんでした。考えずに書いていた結果そのような設定ができあがり、そのまま進めていった結果が今です。

結局何がしたかったお話なのか、と聞かれてもどうとも答えることはできません。
ただ進めていったら微妙に歪んで、病んで、嫌悪と憎悪が渦巻く話となりました。彼女がまた別世界に飛んで戻ってきたとしても死ねと思えど殺すなんてことはやはりしないのでしょう。それは善意などではなく、ただ面倒やらなにやらそういった感情で。復讐などしないのでしょう。して捕まるのもいやですし、たとえ成功しても彼女がボスの座へとつかなくてはならなくなるから。そんな面倒なこと、きっとしないと思われます。もしかしたら気まぐれですているかもしれませんが。


結局、たびたびでてきた「落ちこぼれの大空」の意味はでてきませんでしたね。
そして彼女が彼等に最後に最高なる本音も空洞です。
最後の最後に彼女の名前を知っていた"彼"も結局はなんなのか、そして月奈が名前をカタカナにし「""」で囲っていた意味も。

一応落ちこぼれの大空、の意味は考えてあります。というか先程思いつきました。思いつきで進んでいくこの物語にはあるいみふさわしい決め方だと思います。
でも意味は話さないでおきます。どれに関しても。もしかしたらいずれ、ぽつりと話すかもしれません。もしかしたら忘れてるかもしれません。

今は全て、皆様の解釈にお任せしようと思います。
きっと私よりも凄く完璧でかっこいい意味を思いつくかもしれません。もし私が吐いた答えを見てえ、と思うかもしれません。
でもそれはあくまで先程思いついただけであり、当初から決めて使っていたわけじゃないんです。落ちこぼれの大空、というのは。
ですから的確な答えなんてありません。私の思いついた意味は一つの解釈であり、そこに意味なんてきっとありません。


さて、ここまでのお付き合いしてくださりありがとうございます!
本当はもっと綱吉の依存のような気持ちや、初代組。それに守護者や友達である京子ちゃんや花ちゃん達などともっと絡ませたかったです。
もしかしたらふっと思いついたかのように番外編を投下するかもしれません。しないかもしれません。してたらまたなんとなく見ていただけると幸いです。



完結日−12.03.22 黒雨
最後まで見ていただき本当にありがとうございました。

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