そういえば、私が死んだ後私の死体ってどうなっているんだろう。
「…おいジョット、お前そうゆう趣味が…」
「ないからな!?この子はあれだっ!アラウディが侵入者って連れてきただけだ!」
「余計だめじゃねーか!?なんで牢屋ぶち込んでおかねーんだよ!」
「G、イタリア人は女性に優しくするもんだぞ」
「そうゆう問題じゃねぇだろ!?」
…少し現実逃避をしたけれど、なんていうか。うん。
この人達が凄く仲が良いことはわかった。あとイタリア人だってこともわかった。
っていうかなんで皆こんなに日本語ペラペラなんだかがよくわならないんだけど。
「じゃあGはこんな小さな子供牢屋にぶち込めるっていうのか!」
「侵入者ならぶち込んどかなきゃだろ!?つーか子供なめんな!」
…子供子供って、一応中学生だったんだけどなぁ…ええと、今綱吉達が高校生なんだから…高2だったよね。確か。私中2だし。3年違うんだもんね。うん。
子供で間違いはないけど、そうも連呼されると何か傷つくっていうか…いやいや。外人には日本人は凄く若く見えるんだよな。きっとそれのせいだ。それが作用してるんだ。よし、まだいける。私はまだいけるぞ。
「…綱吉?」
"ぷりーもさん"改め"ジョットさん"から急に聞かれる。あれ?私今口に出してなかったよね?…ああそうか。漫画によくある読心術か。そうかそうか。
本当にもう、頭おかしくなりそうだ。
「…綱吉と知り合いですか?」
「…いや。知らない…だが、」
…言いよどんでいる彼は、どうやら兄の知り合いではないらしい。私がさっき思った"ぷりーも"やら"ジョット"やら、なんか聞いたことあるなぁ。ってのと同じなんだと思う。
こう…なにで聞いたことあるんだっけー?聞き覚えはあるんだけどなぁ…みたいな。
…そういえば今"じー"って呼ばれてた人、牢屋とか言ってたけど…手錠と牢屋…つまり警察的な?いや、でも進入でつかまるってことは国家関係みたいな?うんん…でもラスボスで、兄に聞き覚えがあるってことは…マフィア関係者、だったり?
「…まさかねぇ?」
「あ?」
「いえなにも」
とりあえず、"じーさん"は不良っぽいのがわかった。
▽△
「…それで月奈、お前は一体どこから来たんだ?」
なぜかあの後、"ジョットさん"に連れてかれてなにやら豪華な部屋に来ていた。
ついでにお菓子と紅茶も出して貰った。なにこれ凄いおいしい。
「どこ…ええと、並盛です。日本の。」
「やはりジャッポーネか…それで?イタリアに来た理由は?」
「…え。てかここイタリアだったんですか?」
「…そこからか」
いや、日本じゃないのはなんとなく予想できてたんだけど…でも皆日本語ペラペラだったから余計どこだかわかんなかったし…。
…あれ、私、一体どうやってここにきたんだ?
「ここはイタリアで、…これは俺の家だ」
「お家広いですねマジ裏山」
「…?」
「なんでもないです忘れてください」
「そうか」
よかった流してくれて、と少しばかり思いながら"ジョットさん"が次質問してきた言葉に耳を傾ける。
なになに家族構成とここにくるまでに至った経路?
…兄がマフィアな話はしていいだろうか。もし同業者の敵対マフィアとかだったら完全死亡フラグなんだけど。まぁ、生きたいけど。いいか別に。
「家族構成は…母と父と兄と私の四人家族で、あと居候が何人か。」
「居候?」
「気づいたらなんかいました。まぁ、ここはあまり気にしないでください。
…で、まぁここにくるまでに至った経路なんですが………」
「…言いづらいか?」
「…ええまぁ。少しばかり。漫画的展開すぎてちょっと辛いですね。痛い子みたいで。」
「いたいこ?」
「気にしないでください」
どうやら以外にもそっち系の用語は伝わらないらしい。若く見えるのに以外だ。
っていやまぁ若い人が全員知ってるってわけでもないけれど。
…超漫画的展開すぎるけど、正直に話しておこうかな。
死んだらそれまでってことで。
「…あーうん。そうですね。はい。私の兄、マフィアの10代目らしいんですよ。」
「え?」
「マフィアの10代目。殺し屋。ボンゴレとか言ったかな?それの10代目らしいです」
「は?」
「あーまぁそれででして、そんなボス的立ち位置にいたら暗殺とか多いじゃないですか?それで、綱吉の飲み物に毒が盛られていたってことで私が容疑者に上げられた挙句拳銃で撃たれて気づいたらあの森林にいたわけなんです。はい。」
「………すまない。もう一度最初から聞いてもいいか?」
「何度でも説明させていただきます」
やはりというべきか、漫画的展開すぎて一回じゃ無理だったっぽい。
引きこもりと伊人
(…ってなわけです)
(…ちょっと他のやつも呼んでくるから、もう一度説明して貰ってもいいか?)
(凄くややこしくて申し訳ない…)
(いや、うん。…なんか、すまない)