どうやら、私は例外な存在(イレギュラー)らしい。
「オメーにだけ、ツナの超直感が働かねーんだ」
いまだ喧嘩している2人と、止める1人。
"ヒバリさん"は気づいたら紅茶飲んでた。咬み殺すのも面倒らしい。というか"ヒバリさん"マイペースすぎると思う。言わないけど。
というか、超直感とかなにさ。
炎やら指輪やらマフィアやら、終いには超直感とか。おい本当どこのゲームだよ。どこのアニメだよ。
「その証拠にオメーがヴァリアーに誘拐されたときも、未来にいったときも、白蘭のもとにいてどんな状態だったのかも、この間帰ってくるのも、終いちゃ毒を盛られたことにさえ気づかなかった。」
「最後のは関係ないんだけど」
「まぁいいから黙って聞いとけ。ツナの超直感は大雑把なもんだが普通に誰にでも効く。もちろんママンにも家光にもな。でも、オメーには効かねぇ。」
だから、ツナの野朗が毒に気づかず飲んじまうなんてこと普通じゃ有り得ねーんだ。
そういう子供家庭教師は私を射抜くような鋭い視線で見てきた。そんなこと言われても、困るんだけど。なんでかなんて知らないし。
っていうかそうゆうのってあれじゃないかな?
主人公に対して一番近いポジションにいる子って何かしら持ってるじゃん?特別性みたいなの。たぶんそれだと思うんだよね。
本当、ゲームと現実の区別がつかなくなってきた。
「それで、きみは毒を入れたのは私だといいたいわけ?」
「まぁな。でも一概にそうとも言えねー、なんでオメーは犯人が六道骸だって言ってやがんだ?」
「私の部屋にいたからって言ってるよね」
「それがまず無理だって言ってんだろ」
骸は雲雀とずっと戦ってやがったんだ。そんなことしてる暇なんてねぇ。
こちらの話を全否定。私の言っていることは嘘ということ。平等の家庭教師と兄が言っていた気がしたけど、これは平等といえるのだろうか。私の話を聞きやしない。これも私が大罪者だからか、それともただただ嫌われ者なせいなのか。
まぁ別に、実のところどうでもよく感じてきてるんだけど。
「………じゃあ、ひとつ聞くけどさ。それでもし毒を盛ったのが私だったらどうするわけ?殺すの?」
「よくわかったな」
「そりゃ、なんとなく予想はつくよ。そんな部屋入ってきたときから拳銃構えてればね」
「…命乞いとかしねーのか?」
「殺して後悔すればいいんじゃないかな。私いい人じゃないから、むかついて呪い殺しちゃうかもしれないけど勘弁ね」
「そうか。安心しろ、俺は最強だからな。死人になんて殺されねーぞ」
「そう。」
でも残念ながら、最強と不死は=で繋がってない。
死ぬときは極悪人だろうか凄い善人だろうが死ぬんだよ。
そんくらい、家庭教師名乗ってんなら知っとけよ。
「もう一度最後に聞いてやる。毒盛ったのは、オメーか?」
「それ認めても認めなくても同じ結果だよね。私じゃ、ない。"ロクドウさん"じゃないかな。きっと。」
「そうか」
残念だ。
その言葉とともに、耳に残った銃声と、浮遊感。
引きこもりと主張
(何度私は死ねば気が済むことやら)
(とりあえず、綱吉ぶん殴る)