最近、会ってなかった人達に会った。
「あっ…月奈!」
「え、嘘月奈ちゃん!?」
「おぉ!極限に月奈ではないか!」
「あ…皆、」
私を見つけるや否や、こちらに向かってくる3人。
電話で帰ってきたことは伝えたけど、会えなかったもんね。
軽く手を振れば、京子ちゃんと花ちゃんが思いっきり抱きついてきた。
「ぐえ」
「っばか月奈!あんたもう本当にばかっ!」
「花ちゃんしまってる。ちょ、本当にシマってる…!」
「月奈ちゃん本当に、本当に心配したんだからっ!」
「いや、あの、その、とりあえず首のホールド解いてくれないと3度目の正直で本当に川越える…!」
「…2人共、とりあえず離れてやった方がいいぞ?」
さすがに私の危ない様子に気づいたのか、了平君が止めてくれる。
ありがとう了平君。本当にありがとう。三度目の正直とか見たくないからね。
電話とリアルじゃやっぱ違うのかもなぁ。
なんて考えながら、涙を流している2人にハンカチを渡しておいた。
女の子が泣いても大丈夫なようにとハンカチを2枚は持ち歩いている私は完璧だと思う。
「なぁ、月奈。」
「ん?」
「…お前は、ヴァリアーの牢屋からどうやって未来にいったのだ?」
「…さぁ、気づいたら真っ白い部屋にいたんで。なんとも。」
「そうか。」
まぁ、お前が無事でなによりだ。
そういって笑顔で頭を撫でてきた了平君のお兄ちゃん気質に苦笑を一つ。
彼は、自分の知っている彼よりも“オトナ”になっていた。
引きこもりと友達
(少しだけそれが寂しいと思った自分は)
(孤独を望んでいるのに孤独になりきれない自分)
(…ところで)
(ばりやーって、なに?)