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後日談

「…なぁ、すまなかったって石田。毛利。いい加減そこから出てこいってば」

「裏切り者なんかの言葉をはいそうですかと聞くやつがどこにおる」

「石田三成君は大変怒っております。なぜかというと、それは石田三成君が最も嫌う裏切りという行為をアニキは行ってしまったからです。しかも裏切り相手は石田三成君が裏切りよりも嫌い、憎しみ、本当に死んで欲しいと思っている徳川家康であったからにし」

「あー!説明ありがとう!だけどもうそれ以上言うんじゃねええええ!」


だから本当にごめんってば!
そう押入れへと叫ぶ長曾我部元親。なぜ押入れか?それは石田三成と毛利元就が押入れへと引きこもってしまったことからこの話は発展する。


ちなみに昨日なぜああなってしまったかというと、ことの発展はこうだ。

昨日はとても新鮮で大きなお魚が釣れたらしい。それをつまみに野朗共と宴をしていたところ、丁度良く酔っていた兄貴のもとに西軍的な話があった毛利元就は、前々から手紙で約束していた通りにやってきた。だが、兄貴はそれをすっかり忘れ宴をしてしまったあとだった。

ここまで言えばなんとなくわかるかもしれない。
つまるところアニキは、酒の勢いで普段の枷がどうも外れてしまったらしい。


これはアニキが悪いといわれても凄く仕方の無いことだろう。


「もう貴様我の前に姿を見せるな」

「俺もう押入れに引きこもるわそうするわそれなら家康だって押入れ空けない限りあわないし?てかもう押入れに忍び込まれることもないだろうし?あれこれ一石二鳥じゃねそうじゃね?やっべ俺マジ天才」

「長曾我部…貴様……(また引きこもっちゃったじゃないかどうしてくれるのという視線)」

「だっ……

だからごめんって言ってるだろおおおお!」


…この長曾我部裏切り行為は、団子で雇われた真田幸村が猿飛佐助に命令し、全力で噂を消したという…。


「なんで俺様こんな扱い?ねぇなんで?なんで俺様今団子作ってるの?」

「あとで魚やるから!お願い石田と毛利をあそこから出すの手伝って!」

「真田、ぬしにも団子をやるからあそこの2人を出してやってはくれぬか?」

「承知致した!ぬおおお団子の為出てきやがれ!」

「うわあああまた襖壊したぁ!お前等もう出てけ!」

「団子以外の甘味もやるから押入れを閉めろ真田」

「なんと!?」

「釣られないでよ旦那ぁ!!」


…いや案外そうでもなかったりしてね。




後日談
(この後長曾我部がちゃんと2人の機嫌を直せたかというと…)
(……それはまた、別のお話…。)


▼△▽▲−11.12.31 黒雨

相互記念、『五月雨の唄』の威名さまへ!

先程の後日談です。
酒は飲んでも飲まれるなということと、約束はちゃんと覚えておきましょうという話。

最後紅主従が出てきた理由は私の趣味です←


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