いつも通り真田の旦那と竜の旦那が喧嘩しているところに、その女は落ちてきた。
「うわあああああどいてどい…やっぱどかないでええええ!!」
奇妙な格好をして空から落ちてきた。その叫び声に2人は喧嘩を中断したが、代わりに俺様があの女の子を助けるよう真田の旦那に言われてしまった。
まぁ面倒だけど、ちゃんと助けたよ。
地面に降りたとき、その子も降ろしたんだけどどうやら腰が抜けたらしく、崩れ落ちそうだったんで持ち直す。かわいいこだなぁ。なんて思ったりして。
「大丈夫?」
「あ、は、はい!あ、ありがとうございます…。」
少し上ずった声で返事を告げる女の子。いやぁ初々しいなぁ。可愛いなぁ。照れて俯く彼女を見ながらもそう思う。お持ち帰りしたいぐらい可愛いなぁこのこ。とか思っていたら竜の旦那に無理矢理奪われてしまった。そうかぁ。今回“も”逆ハーかぁ。
可哀想に。
先のことなんて何も知らない、むしろここがどこなのか、俺様達がどういった存在なのかを全く知らない無知な女の子は、ただただ回りに頑張って自分の状況説明をするばかりだった。
空から降りてきた天女 (それからその女の子は伊達軍で引き取ることとなった) (ああ。可哀想だなぁ。)
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