簡潔にまとめよう。
私は世界を超えて輪廻転生した。

少し簡潔にまとめすぎたかもしれないが、もう少しだけ詳しく言うなら私はあの後関ヶ原の戦いで家康に敗れた。もちろんちゃんと死んだ。というか爆死した。いやいやいやどこの松茸頭だとか思うだろうが私にはこの手しかなかったのだ。
あの家康のことだから、完全にトドメを刺してくることはないだろうと予想した。結果ものの見事に当たりやがったから最期の一撃と言わんばかりに家康を巻き込んで爆破してきてやった。ふははははどうだ家康予想外だっただろォ!死体もなにも木っ端微塵だぜ!誰にも言わずにしかけてたからもしかしたら皆大泣きしてくれているかもしれない。だがそんなものは知らん。刑部が死んだ後に死んだのだから許してほしいところだ。

まぁ、そんで、一周輪廻回ってまたここさ。


「おや、みっつんじゃないか!こんなところで奇遇だねぇ…今日はなにしに来たの?こんな新宿なんかに、さ」

「……………………………」

「えー無視?無視なのみっつん?せぇっかく高校の同級生に会ったのに??」

「誰だ貴様は」

「みっちゃんこっわーい!」


顔の横で両手を広げて無駄にカワイコぶってるこの男には教えなかった。
華麗なるタイミングと言うべきか、後ろから超ハイスピードで飛んできたゴミ箱にモロにぶち当たる男を、凡そ凡人には捉えられることなどできないスピードと反射神経で避けた私は、向こうに飛んでいく男を見向きもせずこのゴミ箱が宙を飛んだ原因の1人の男へと視線を向けた。


「いっざーやくぅーん…手前はまぁた…何してやがんだァ!」

「いっつ……うっわぁ…そっちこそなんでこんなとこにいんのさ、君のテリトリーは池袋の東区じゃなかったの?」

「そんなのとっくにクビになったさぁ…手前のせいでなァ!!」

「え、ちょっと待ってそれ俺関係な…」

「くたばりやがれぇぇええええ!!」

「ぎゃぁぁああああ!!」


そこらにあった自販機を担いで、あの男へとぶん投げる男…ややこしい。平和島を見て、過去の…というか原作の私を思い出した。なんでもかんでも相手のせいにするところとかそっくりである。あいつこそ前は石田三成だったんじゃないだろうかとさえ思うほどだ。


「またやってやがんのか静雄と臨也は…」

「まぁまぁ、あの2人は喧嘩する程仲がいいって関係なんだからいいじゃないか!そして久しぶりだね、三成君」

「………貴様らなんでここに、」

「俺は仕事の関係上」

「私も以下同文だよ」


…門田はいいとして岸谷、お前の仕事というのは…正規の仕事ではないだろう。いつも一緒にいるデュラハンもいないし、お前本当どこで何してきたんだ。生きててよかったな本当。

さて、若干二名未だに殺し合いをしているがそれでもこの場にいる人物で理解してくれただろう。
そう。私は所謂デュラララの世界に石田三成のまま輪廻転生し、そしてしかもぶっちゃけある意味デュラララでは関わりたくないだろう男たち(門田は抜きたいが)No1をぶっちぎるやつらとあろうことか同級生でしかも友人という関係なのであった。まさにどうしてこうなった。
まぁ、私がいるせいかなんなのかはわからないが幸いあの原作ほどこの四人の仲は悪く…というか、あの2人の仲は悪くない。先程岸谷が言った通り、まさに「喧嘩する程仲がいい」のだ。だからといって公共物を破壊していいって言う道理にはなりはしないのだが。


「三成、お前こそどうしたんだこんなところで?」

「そうだよ。三成君、きみこそここにいるのが一番おかしいと言っても過言じゃない人物じゃないか。普段は自室からでさえ出たがらないお前が一体どうしてだい?」

「…仕事にはちゃんと出てるぞ岸谷。深い用ではない、ただ走っていたらそこの裏路地にいた」

「「……………………相変わらずで」」


呆れたように苦笑をこぼす2人に少しばかりいらつく。休日くらい好きに使って何が悪い。確かに路地裏探検してたらいつの間にか池袋から新宿にいたときはすっごいビビったが予想して財布等を持ってきてよかった。帰りは電車で帰ろうと思う。走ったほうが本当は早いが。




+++
なんだかんだヤンデレに追いかけられることもなく楽しくしている三成成り代わり主さん。
つまるところシリーズ『凶王』の主さんですはい。
番外編と捉えてくだされば。

年齢的に、原作より少し前くらい。成人はしてるってくらい。三成君も同級生なのでそんな感じ。
大体原作が23とか25辺りから始めるとしたら、21から23くらい。23は25からはじまる場合の年齢で。よく覚えてないんですすいません←
もしくは原作終わったあとでもいいです。みんな仲良しなIF物語的な。その場合は25あたりで。

続きを書く前に力尽きたのでこの先の流れを少々。
他武将たちは高校生で、修学旅行にきやがりやがりまして。
まぁこのあとでもいいし、また後日に折原さんと一緒にいるところで家康君達を見つければいいと思います。もちろん彼らに記憶は有り。
ガッチリ目とか合っちゃって逃げ出せばいいと思います。そらもう、ここの世界に転生してからは出したことのないような速度で。それでもやっさんは追ってきますが←

次元超えても追ってくるやっさんが書きたかったんですすいませんそこまで行きませんでしたけど!


← / →