自己紹介も無事終わり、委員会を決めることとなった。
定番なものから、なにやらよくわからない名前の委員会まで黒板に書かれるけれど、本当にあれ一体なんなんだろう?理事長の会って委員会じゃないと思うんだけど。なにするんだろう?

まぁ私は無難なものにしか入るつもりはないので、関係ないことか。


「音無さん、何に入るの?」

「んー…神門さんは?」

「どうしようかなー…あの理事長の会って禍々しい感じがするんだけど、なんでなんだろ…」

「……さぁ…?」


やっぱり理事長の会というものに関してはみんな疑問と何やらやばい感というものが働いているらしい。
まぁ、名前からして怪しいもんね…。

決め方は、入りたい委員会の欄に名前を書くだけ。
それから人数を見て、多いところは話し合いやジャンケンで蹴落とし合い(表現が悪いって?いや間違ってないからいいのいいの)少ないところに渋々入る形となる。

…これは、確実にジャンケンが一回は起こるというわけだ。


「どうしようかな…保健委員でいいか」

「音無さん保健委員にするの?私給食委員にしようかなー」

「…今更ながらに高校ってお弁当のイメージ強いんだけど、ここって給食だよね」

「…そうだね。でも凄い美味しいらしいよね」

「らしいね。残り物もらえるね」

「よし給食委員にしよう」


神門さんは案外食いしん坊キャラ、と。なるほどなるほど。

今の話しを聞いていたのかいないのか、ハチマキ君…じゃなかった。真田君も給食委員に名前を書いていた。
それに習って私も保健委員に名前を書いたら、なにやら狙っていたのか女子からげっという声。

…すいません。でも怒るなら保健委員の人数を2人にした学校の方に怒ってください。


名前を書き終えたので席に戻る。その際にあの子…長曾我部君が何にするか横目で見たら、体育委員に名前を書いていた。
今の彼らしいこった。

それから結構スムーズに決まった委員会決めは(まぁもちろん二つの委員会でじゃんけんは巻き起こっていたけど、私は大丈夫だった)早々に収集がついた。
今日はこのあと給食が終わり次第、委員会の集まりに入る。
委員会としてのちゃんとした働きは明日から始まるので、今日は給食の残りをもらえないことを神門さんは嘆いていた。

…そんなにもらいたいんだろうか。

生憎偏食家な私にはよくわからない感覚だったけれど、でも神門さんの新しい一面が見れたのでよしとすることにした。





謎深まる委員会
(結局理事長の会って何するんだろう…?)

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