それからそれから? (15/31)





里に戻ってかすがにそのことを伝えたら、案の定大泣きされました。
大泣きして、俺から離れようとしなくて、更には昌幸様と俺様が仕える予定の息子さんを暗殺してくるって言い出したもんだからさすがに父ちゃんも止めに入った。

そして今、なきつかれて寝てるかすがを膝枕中です。


「…父ちゃん、俺様かすがが暗殺に来ないか心配なんだけど……」

「いや…うん。さすがの俺も予想外。こんなにかすががお前のこと好きだとは思ってなかった。」


2人でへろへろになりながら今は雑談中なう。いやもうかすが止めるの大変すぎた。肉体的にも精神的にも。


「…でもかすがにゃ悪いけど、決まったことだしなぁ…」

「うーん俺様もかすが放置ってのは嫌だけど連れてくってわけにも行かないよねぇ…」


雇われたのは次期猿飛佐助である俺様で、かすがは全くかかわりのない子。たぶん優しい人だから俺が言えば全然OKと心よく承知してくれそうだが如何せん、そうなると彼女は上杉に会ったとき真田を裏切るのだろうか?それは嫌だなぁ…。かすが可愛いし。美人さん殺すほど悲しいもんはないよ。俺別にヤンデレじゃないしね。


「いや別に連れてくことはできるだろうが…」

「うんまぁ…原作通りになるかならないかという話なわけだよ」

「それ考えちゃうとやっぱ連れてくわけにゃ行かねぇもんなぁ…」


そうそう、父ちゃんにゃ俺の正体がばれたときに洗いざらい全部話している。もちろんアニメからゲームの話まで洗いざらい全部、だ。未来を変えるとかそんなことは考えなかった。父ちゃん未来人だし。俺も未来人だし。そこはなんとなくわかってるだろうと思ったからだ。まぁ別にそれを聞いて俺を殺したとしても、俺はなんとも思わないけど。


「んじゃ、十日後までにきっちりかすがを説得しますか。」

「おう、頑張れ!」

「お前もやるんだよ!?」



それからそれから?
(えぇー)
(……(拳を握り締める))
(すいませんでした。)