小ネタ 2 | ナノ

弾論/殺し合い学園に突っ込まれる
2013/12/30 21:27(0)

※ネタバレ注意
※急に始まり急に終わる
※急に設定語りになる





わからない。わからなかった。ここがどこなのか、私は何故ここにいるのか、なにもかもわからなかった。赤い扉に背を向けて歩き出す。少し複雑な構造をした建物は、教室があることからして、なんとなく学校のような機能を持っていることはわかった。それ以外は、なにもわからない。看板には、絶望ホテルと書いてある。そのまま歩いて先に進めば、なにやら広い大広間のような場所。電気は消えてないから、大雑把に入り口が3個。ひとつは黄色いテープで塞がれていた。ここは、一体どういうところなんだろう。段々と不安になってくる。こんな広いのに、なぜ誰にも合わないのだろう。怖い。ここはどこ、わたしはだれ。記憶喪失にでもなった気分だ。

歩いて近づくと、キィ、と音がした。こつりと靴の音もした。ああ、やっと人に会えた。安心感と一緒に、警戒の糸もゆるむ。一瞬だ。一瞬だけでわたしは、警戒レベルが警報を上げていた。
「…ぁ、」
「………みら、」
燃えるような赤い髪。見たことのない人だけれど、同い年くらいだろう。ただ、問題はそこじゃない。問題は、彼の、
「みら、れ…! あ、ぁあああ!!」
振り上げられる。何が?彼の腕が。とても早いはずなのに、とてもスローに彼の腕が振り上げられる。そして、勢いを殺さぬまま振り下げられた腕。その、彼の腕の中にある、ソレは、私に向けられて、

わけが、わからなかった。

「っづぁあ!?」
あつい。あついあついあついいたいあつい!!!燃えているようなあつさを錯覚しながら、わたしは左手を右肩へと持っていく。あつい、あつい。震える指先が触れたのは、冷たい、冷たい刃物。
「…ぁ、ぁ、あ…!」
「…っ…ぬか、ないで…動かないでっ…私は死んでないから、動かないで!」

自分がやったことにとても怖がる彼を落ち着かせ、ゆっくりと刃物…包丁から、手を外させる。緊張からか、恐怖からか。ガチガチに固まった彼の手をほどくのは至難の技だった。下手に無理矢理手を取らせれば包丁まで抜かれかねない。包丁がぬけるのだけは、勘弁だった。
「…うん、そう、大丈夫。怖くないよ。私は、まだ、死んでない。」
「ぁ、ぁ、ちが、おれ、そんな、」
「うん。大丈夫だよ。生きてる、生きてる。」
「ごめ、でも、だって、おれ、ころさなきゃ、ころされ、ころされて、ころ、しにたくなくて、でたくて、で、ぁ、あ…」
「うん、うん。ゆっくりゆっくり。ゆっくりでいいから、全部教えてね。一緒に考えてあげるから、落ち着いて、ね?」
包丁を抑えながら、空いてる方の手で彼の手を握る。笑かけながら、ゆっくりゆっくり解していけば、彼は、じわじわと瞳を震わせ、泣き出した。

「こんにちは、はじめまして。」
「……………………」
「…もう、殺すつもりはないよ。殺されるつもりも、ないよ。」
「あな、たは…」
「ごめん、紹介が遅れたね。私は主人公。主人公です。あなた達と、話をしにきました。」

まぁそんなこんなで身を呈して殺し合いを止めた(主人公は不本意)。このあと舞園ちゃんを慰めて泣かせて、桑田君も怖かったねって泣かせて、それから一連の事情を2人に聞くんだけどここまでの流れ中ずっと包丁刺さりっぱなしな主人公(「痛かったんだとは思うけど、そんなことよりも現状理解だったから…。」)このあと主人公にめちゃくちゃ懐く舞園桑田。そこに恋愛感情的なものはなにもなく、「同年の子に言うのもなんだけどお母さんみたいで居ると安心する」との理由でめちゃくちゃ懐かれる。
(余談だが、2人と話している時に「その学園長さんは、皆に殺し合いをどうしてもさせたいみたいだね…でも、そう考えると、本当に人を殺しただけで外に出れるとは、考えづらいと思うな。絶対、何かあると思うよ。」とか推理して殺意を無くさせてる)
ちょっと包丁をどうするか考えてないのですがどうしましょう。霧切さんに応援求めてもいいけど才能もわかってないしなあ…慌てて隣の部屋に行った、でいいだろうか?
まぁ包丁どうにかしてなんとかその日は乗り切るんだけど、主人公は最初から居たわけじゃないし別に超高校級じゃないからまぁ疑われる。とにかく疑われる。そんなとき丁度いなかった石丸君がやってくる。驚愕する石丸君。「な、ななな何故主人公君がここにいるのかね…!?」はいそうです石丸君と同じ中学出身設定です(好きだなお前)「彼女は不審者でも敵でもない…何故なら彼女は引きこもりだからだ!」「意味がわからないよ石丸君!」中学時代とにかく石丸君が頑張ったようです。この間主人公は微笑ましそうに見てるだけだから主人公まじ主人公…。

大和田君クロは止められなくて、「どうして兄弟を止めてくれなかったんだ…!!」って理不尽な嘆きを向けられて、ションボリ(´・-・`)する主人公をとにかく慰める舞園桑田下さい(真顔)ここ2人は無償で主人公の味方。まぁ、流れ的に石丸君に味方いないけどね。石丸君も八つ当たりだって理解して更に溺れるパターン。そして石田に進化の後の「あァン!?石丸って誰だゴルァ!!」からの主人公滑走劇()。
「ねえ、石丸君。君は、友達がいなくなったことに泣いてるの?それとも、友達が人を殺したことに泣いてるの?それとも、
ーーーそれとも、″自分の親友″が、罪を犯したことに泣いているの?」
これは石丸くんに戻るけど余計にぶっ壊れそうというかトドメをさしそうというか…



とりあえずどう考えてもハピエンにならない( ˇωˇ )

このあとどうするかもわからないし、石丸くんを殺そうとする山田くんのことを止めにかかるのまでしか見てない。「石丸くんは、殺させないよ。絶対に。殺させない。」主人公男前。ただそうするとわだちー以外死ぬ人がいない。それはそれで問題だ。


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