小ネタ 2 | ナノ

BSR/まるで観客気分ね
2013/06/22 02:24(0)

※たぶん俺何忍番外編
※独白
※正直意味がわからない雰囲気小説
※急にはじまり急に終わる



空を見た。暗い暗い空だ。けれど、遠い昔どこかで見た空よりは、随分と月も星も綺麗に輝いていた。見上げれば、こんなにもたくさんの星たちが視界に映り込む。遠い昔の、今よりもずっと先の世界。そのころの星空は、こんなにも綺麗だっただろうか。考えて、やめた。今と比べるのが愚かしいのだ。その時代にはその時代の、良さがある。昔は良かったなどと唱えたところで過去のものでしかないそれに、夢見ている暇はない。先を見ろ、先に進め。立ち止まって振り返る暇があったら、走りだせ!この時代に立ち止まり振り返るなど、なんとも愚かしいことか!


「…あれ、違うな。別に俺様は先に進める必要ないんだから立ち止まってもいいのか」


俺様が居ようとも、居なくとも。時代は進み人々は考える。明日生きる命はあるか。今日朽ちる命はあるか。自分は数刻後、この世にまだいるだろうか。そんなことを、真剣に、皆一様に考える。先を知っている俺様からすれば、この時代が異常なのだ。けれどこの時代を乗り越えられなければ、この国は朽ちるだろう。内乱と同時進行に外乱が起こったら、この国は持たないだろう。外乱だけでさえも敗北したというのに、同時進行とか。笑えるくらいに無理な話だ。まぁでも、朽ちてしまったこの国の未来を、見てみたいと思わないわけでは、なかった。もしかしたら今よりも星空が綺麗な世界になるかもしれない。もしかしたら、もう星など、見えない空が広がる世界かもしれない。共通していることといえば、どちらも、俺様の見たことのない世界だということだ。

見たい。


「見たことないものが、観たい。」


願望。願った望み。私は願う。みたことないものを、予想もできない未来を、観せてください。予想できることでも、想像するのと見るのじゃ全然違う。未来だろうと過去だろうと、なんだっていい。おもしれければ、なんでもいい。みたい、見たい、観たい。もっと世界を、見たこととないような世界が観たい。できればちょっと離れた、額縁を挟んだくらいの距離で。ブラウン管を見ているような気分で。コンサートに行っているような、そんな距離から。世界を。俺様自身を―――


「 あぁ 観たい なぁ 」


ギリリッと音がでるほど強く、手のひらを苦無ごと握った。
ぷつりと皮膚が切れ、滴り落ちていく血と痛みに、涙はこぼれなかった。



まるで観客気分ね
(同じ舞台に立っていながらも、彼の心は一番遠い)

***
正直、意味がわからない(震え声

ちょっとリハビリを兼ねてささっと書いた結果です。特に意味はありません。まったくありません。例のごとくちょっと佐助さんが狂気にでも飲まれてるのかもしれません。面白ければなんでもいい、が、突飛しすぎたのかもしれません。いや、知りませんけどね。


感想(0)