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BSR/声を出さない少女と声が出ない少年
2012/06/17 02:52(0)

※キャラが出てこない
※少し危険、裏的な意味で。本当に少し。
※心情メイン
※一応学パロ




本音を言えば酷い子悪い子、
建前を言えばいい子ぶりっ子。

じゃあ逆に聞いてしまおうか?いやいや。やはりやめておこうか。
本音も建前もなにもかも、ことのはに乗せず、全て飲み込んでしまえばいいのです。
さすれば、酷い子も悪い子もいい子もぶりっ子も生まれないのです。そうでしょう?

嗚呼でも、変わりに暗い子が生まれてしまった。虐められる対象が生まれてしまった。
事を荒立てないために全てを飲み込んだのに、結果周りは私は好き嫌いがないと勘違いして嫌いなものを私に飲ませるようになってしまった。
ああ、なんということでしょう!
これでは本末転倒、いえ、でも事は荒立っていないのでこれでいいのかもしれない。なあんて、虐めで十分事は荒立っているのですけど。

ずぶ濡れの制服。へばり付いて気持ち悪いな、と思いながらバケツを抱え歩く。
常日頃からこうもいろいろされていると、次第に慣れてきてしまう。そう、日本人の悪いところである。順応性が高く、なれなくていいことに直ぐに慣れてしまう。なんては言ってみたものの、実際は私がただ慣れてしまっただけだろう。虐めに怯え学校に来ない子など何百人いるだろうか?

などとくだらないことを考えていたら保健室についたでござるの巻。
こちらとしても、ずぶ濡れのまま帰りたいわけではないのですよ。つまりタオルを借りにきたわけである。持ってきても隠されるか捨てられるかするので無駄なものは持ってこない主義さ。


ガラララ、と音を立てて保健室の扉を開く。
どうやら保健の先生はいないらしい。
日常的なことだからいようがいまいが全くもって私には関係がないが。


「……ァッ…だ、ふ、…ん……っ…!」

「……ハァッ…!」


ギシギシ、ガタガタ。
グチュグチュ、ヌチャヌチャ。

真っ白いカーテンで閉じられた向こう側の世界で、一体彼等は何を成しているのか。いや、答えなど求めないけれど。答えは必要ないのです。
まあ、そちら系の小説や漫画、動画などに多々出現する状況ではある。ギリギリのスリルを味わうシチュエーション。王道では確かにあるけれど、何も実現させる必要性は存在したのだろうか?生憎私には毛頭理解などできない範疇の話だろうからこの質問も飲み込ませて貰うことに致させて貰いましょう。

とりあえず私は知らないふりをして、気づかないふりをしてここからでていけばいい。
もう身体は拭き終えたし、別段難しいことでもなんでもない。


少しだけ注意したくなり、紙とペンを手に取ってしまったが、これこそ飲み込むべき言葉。
ごくり。
ご馳走様でした。

仕様記録に名だけを残し、私は何を発することなくその場から立ち去りましたとな。




ごっくんごっくん、私は今日も飲み込みますと
(今日の結果論)
(やはり、スリルどころか普通にモロバレな模様)



***
風魔さんメインのお話でも書こうかと思って見事一話で満足してしまった((((
キャラが全く出てきてない罠です。

ちなみに基本容姿設定はしませんがこの子はマスクをつけてることだけなぜか固定となってました。絵がうまいならばイメージ画書きたいギリギリ…。


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