BSR/三成と家康のそっくりさん A
2012/02/26 13:45(
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※BSR
※三成と家康のそっくりさん
※ヤスさんそっくり=善次郎/ぜんじろう
※ミツさんそっくり=清四郎/せいしろう
※急にはじまり急に終わる
清四郎だ、とある村に住むただの村人。
両親は昔に死んでしまったので今は兄と2人暮らしだ。
今は2人でどうにかやっていけてるが昔はそれは大変だったような気がする、まぁこの話は話し出すと長くなるから、また今度。
「清四郎ー、ちょっくら下に降りて採取した奴置いてきてけろ!」
「わかった」
「俺らこのへんで少し休憩してっから、よろしくなー」
言われた通り、採取した荷物を担いで走り出す。
背中に背負っているため中のものを落とさないように、あまり派手に動かずに走る走る走る。自慢だがこの村で一番足が速いのは私だ。本当にただの自慢だ。
いつも通りの場所に行けばいいな、と思い軽く近道のための崖を飛び降りる。崖、というかただ少し段差が高い場所なだけだが。
ダンッと音を立ててそこで数秒停止。凄く足にきた。いつものことだからもう何も言わないが。
しばらくその耐性で停止していると、がさりと草を掻き分ける音が聞こえる。
ふとそちらに顔を向ければ、そこにいたのは変な格好をした善次郎だった。
「みつッッ!?」
善次郎はこちらを見て目を見開いていた。みつってなんだろうか、蜂蜜なら取れてないぞ。危ないから取ろうなんて思うやついないだろうがな。
というかお前今日は正反対の場所で仕事してるんじゃなかったか?と思いつつも話かけておくことにした。
「善次郎、お前何してるんだこんなところで」
「ぜんじ…?三成こそ、こんな村に何の用なんだ?虐殺するつもりなら、わしが止めるぞ!」
だめだ、どうやら言葉が通じないらしい。
というか三成って誰だ。そして虐殺ってなんだ。お前何ごっこなんだそれは。わしとか凝ってるな、殿様ごっこか?
足が大丈夫になってきたのを見計らって立てば、善次郎はなぜか拳を構えた。戦わないぞお前となんか。勝てる要素が一つもない。
「そんな遊んで無いで働け、暇なら手伝え」
「は?」
「これ持ってついてこい。いい加減重い。」
背中に背負っていた荷物を問答無用で持たせれば、とにかく善次郎は唖然とする。こんなこといつものことだろうに、なにを今更驚いているのやら。
早く来いと声をかけて歩き出す、走るとこいつがついてこれないからだ。
ぽてぽてと2人で歩いていれば、善次郎が何かいいたげな顔でこちらをちらちら見てくるのでなんだ、と声をかける。善次郎は少し考えた後やはり口を開けて喋りだした。
「三成…その、お前は何をしているんだ?」
「?森で取ったものがいっぱいになったから降りてきてるんだが?」
「そ、そうか…なんでこんなことを?というかいつもの服はどうしたんだ?」
「なんでって…仕事だからに決まってるだろ、お前熱で頭やられたのか?そして昨日の服はお前のせいで洗濯して干してあるだろ」
本当にどうしたんだお前?と少しながら心配して聞けば、少し顔を青くしてなんでもないとか答えてきた。おい、人の心配に何不気味がってんだ。殴るぞ貴様。
…というか、なんとなく思っているのだが、こいつ三成って奴と私を間違って無いか?
「おい善次郎、その三成って誰のことだ」
「は?おいおい三成…自分の名前も忘れたのか?そして善次郎って誰だ?」
「私は清四郎だ、三成という名前ではない。貴様こそ自分の名前をも忘れたのか」
「いや、わしは徳川家康なんだが…」
ぴたり、その名前に思わず全身の動きが止まる。
今こいつ…徳川家康とか名乗らなかったか?あの天下に一番近いとされてる?今日ノ本を真っ二つに分けて戦起こそうとしてる??
…嘘、だろう?
「…貴様が彼の徳川家康殿と仮定はしてやる、だがそんな徳川家康殿がなぜこんな陳家な村に来ているのだ。しかもあんな何もない森などに、」
「…なんかお前に殿づけされると背筋が凍るな」
「そんなことはどうでもいい、なぜ彼の徳川家康殿があんな森にいることになるのだと聞いているんだ。…まさか、この村を手中に?」
「ま、まさか!ただ少し寄り道をしていただけだ!」
「………まぁ葵の紋がついている時点で気づくべきだったな、数々の無礼をお許しください徳川家康殿。とても私の兄に似てらっしゃったのです。勘違いをお許しください」
「え、ぇえ!?ほ、本当に三成じゃないのか…!?記憶喪失にでもなっているのか!?」
「?いえ記憶は健在ですが、もしかして先程から三成三成申し上げているのはもしや凶王軍の石田三成殿…?」
「あ?あ、あぁ…そ、そうだが」
「そうでいらっしゃいましたか、私は出会ったことがありませぬが先程の会話から察するにどうやら私に似ていらっしゃるようですね。というかこんな特徴的な髪型する人が私以外にいたとは………」
「あ、特徴的っては気づいているんだな」
それから荷物を返してもらおうとしたが断られてしまった。そして敬語もやめてくれと言われてしまった。そんな天下の野朗にんなことできるわけなかろう、といいたかったがそんな勇気もなくはぁ、とあいまいに濁しておいた。
それから兄が叫んで何かから逃げてくるまで後数秒。
天下人
(…なんか、煩いような)
(…ははっ…あれは…)
(いぃぃいえぇえやぁぁあすぅううぅ!貴様そんな情けなくなったのかああああ!)
(ひぃ!だから人違いですってばああああ!)
(…善次郎、何してんだ貴様)
(あ、清四郎!って俺がもう1人!?)
(…わしがもう1人、だと…?)
(家康が、分裂だと…!?忍は嫌いだと言っていただろう家康ううううう!)
(…なにこいつ、煩い)
(ははは…)
***
兄の方よりはカオスじゃない、と信じてみます←
とりあえず出会いが書きたかっただけ、本編などない。
というかこの設定で本編とかムリじゃないですか?あ、でもなんか色々な武将に会っちゃうシリーズにすれば…できます、ね。はい。皆なんでこの大きくも無い村に来るのか不思議で仕方ないですが、そこはまぁ触れないでくださいということで。
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