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BSR/三成と家康そっくりさん @
2012/02/26 13:05(0)

※BSR
※三成と家康のそっくりさん
※ヤスさんそっくり=善次郎/ぜんじろう
※ミツさんそっくり=清四郎/せいしろう
※急にはじまり急に終わる



俺は善次郎、とある村に住むただの村人である。
両親は昔に死んでしまったので今は弟と2人暮らしだ。

今は2人でどうにかやっていけてるが昔はそれは大変だった、まぁこの話は話し出すと長くなるから、また今度。


「善ちゃーん、これ運んでくれないかねー」

「わかったー!いつものところでいいのか?」

「うんにゃ、今日は裏に置いてきてくれんかね」

「裏な、わかったよ。運んだら戻ってくるから!」

「よろしくなぁ」


よっこいしょ、と頼まれた荷物を持ち上げる。
これでも農業を色々とこなしているから体力も筋力もある。重いものは結構持てるぞ!自慢じゃないけどな!

今日は裏、といわれた通り裏の方へと向かって走り出す。この荷物一個くらいじゃあ歩かないで走った方が楽だ。
村を走っていると色々な人から声をかけられるから俺も返事をし返す。
うん、今日も平和だ!


裏側に近づいてきたところで思う、相変わらずこちらは人通りが少ないなぁ…というかまぁ家の裏側とか来る必要がないだけだが。

ふぅ、一つ溜息を付いて荷物を家の裏側に置けば、終了。


「よし、帰りは全力疾走でもしてみるか!」


気合を入れなおしたところでがさり、草が掻き分けられる音がする。
ん?と思い振り向けば、そこには、血まみれの男がいた。


「ッ!? お、お前怪我でもしてんのか!?それとも熊でも狩ってきたのか!?」

「ッ………!」


思わず驚いて近づけば、男はこちらを見て眼を見開いた後俺を射殺さんばかりに睨みつけて、持っていた何かで殴られる。痛い。凄く痛い。

しゃがみこんで悶えていればなぜか凄く、息がし辛くな、った、あ。

こわ、い。


「家康…貴様、よくも私の前にのこのこと出てこれたなぁ…!」


目の前の人が喋るたび、叫ぶたび息が詰まる。足が震える。汗が止まらない。何もされて無い場所が痛い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い!

ガチガチとなる歯を無理矢理噛んで押し付けて、無理矢理に虚勢を張る。
こうでもしないと、意識が、飛びそうだ。


「貴様ぁ…だんまりか!私の話など返事をする必要もないと!そういうのかああああ!」


声デカッと思わないでもない。
思わず顔を上げればそいつと目が合った、そう、合ったのだ。


「せ…清四郎…?」

「…はぁ?とうとう脳味噌まで死んだのか貴様?」


凄く馬鹿にするような視線で目の前の奴が見てくるのがわかるが、そうも言ってられない。こいつ清四郎じゃないか。今日は俺とは反対方向の場所で働いてるはず、なんで会ってるんだ俺ら!?てかお前あんなに大きな声出せたんだな!?

普段の清四郎とのギャップに凄く驚いて思わずアホ面をしていれば、清四郎は余計おかしな物を見るような目で見てくる。お前…それは俺がしたいよむしろ!


「清四郎、今日の働く場所は俺と正反対の場所だったろ?なんでこんなとこいんだ?」

「…何を言っているんだ家康、清四郎とは誰だ。残滅されたいのか貴様」

「いえやすぅ?何言ってるんだ清四郎?日光にやられたのか?」


でも今日それほど暑くないしなぁ、と呟いて、気づく。
…なんだろう、俺、今凄い面倒事に巻き込まれてる気がする。

目の前の完全清四郎な男を見て、気づく。
血まみれの部分を抜いたとしても村人ならざる格好だ。刀を持っていることからして侍だろう。しかもよく見れば全部返り血で怪我をしている様子はなさそうだ…つまり、凄く腕の立つお侍さんなわけで。


「………なぁ、お前名は?俺は善次郎だ」

「…石田三成だ。忘れたとは言わせない!」


石田三成、石田三成石田三成………。

…いしだみつなりぃ!?


「えええええ!本当に石田三成様!?凶王軍の!?」

「凶王軍と呼ぶな、覇王軍と呼べ!そして嘘をついてどうする!ふざけているのか家康うううう!」

「家康家康ってさっきから言ってたけどまさか徳川家康様のことでしたのですか!?おおおおお俺があんな凄いお方なわけないじゃないですか!しがない村人ですよ俺ぇ!」

「何を言っている家康ぅ!そんな格好しても私の目はごまかせないぞ!」

「徳川家康様になんてお会いしたことありませんけどそんなに似てるんですか俺!?あ、でも清四郎に石田三成様もとても似ている…ならば有り得ることか?」

「なにを!ごちゃごちゃと喚いている家康!残滅してやるうううう!」

「うわあああすいませんすいませんすいません人違いですうううだから殺さないでええええ!」


…この後、逃げた先で清四郎に会うまでこの悲劇の鬼ごっこは終わらなかった。




リアル鬼ごっこ
(さーせんまじごめんなさあああああい!)
(いぃぃいえぇえやぁぁあすぅううぅ!貴様そんな情けなくなったのかああああ!)
(ひぃ!だから人違いですってばああああ!)
(…善次郎、何してんだ貴様)
(あ、清四郎!って俺がもう1人!?)
(…わしがもう1人、だと…?)
(家康が、分裂だと…!?忍は嫌いだと言っていただろう家康ううううう!)
(…なにこいつ、煩い)


***
酷いカオスです←
ですが久々にBSRが書けた感じがしますw
とりあえず清四郎さんの方のお話も書いてきます^^


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