小ネタ | ナノ

BSR/嘘だらけの世界
2011/12/13 10:43(0)

※bsr
※狂い気味
※アニキ成り代わり
※急にはじまり急に終わる



「――とりあえず全員殺せば、終わるのか?」


終わらないのを知っていながら、聞く。俺は質問しているだけだから。答えが嘘か本当か知っていたとしても、俺はただ質問しているだけ。嘘吐きなのは答えた方で、質問した方が無知の馬鹿なだけだから。


「――あぁ。終わる。」


嘘吐き。心の中で呟く。でも嘘だとわかっていてその嘘を鵜呑みにして実行するんだから、ある意味俺も最高の嘘吐きだよな。

ある意味嘘である意味本当の言葉を聞いて、そうか。小さく呟く。
碇のような槍のような、自前の武器を持ち上げ、立ち上がる。敵の量と力的にきっと負けるだろうなぁ。そんなことを思いながらも、俺はあいつが終わるといった言葉を信じて、駆けるだけなのだ。


「じゃあ、全部、殺してくる」

「ああ。行け。すぐにこちらも向かう。」


嘘吐き。また心の中で呟く。
でも、やはり嘘だと知っていながらも信じて戦場へと向かう俺の姿は、きっと滑稽なのだろう。

あぁ、あぁ。
面倒くさいなぁ。

皆殺しは一番楽だけど。でも行動するのが面倒くさい。ああでもこれで俺は終われるのだから最後くらい頑張ろう。ああ、でも、そうだな。


「なぁ、毛利。皆殺して俺が戻ってきたら、」

「考えるな。貴様はただ殺していればよい。」


…皆殺して帰ってきたら、そろそろ眠ってもいいかと聞きたかったんだけどなぁ。
できれば俺が寝るまで話し相手になってほしいけど、きっとそんなことしてくれない。

まぁとりあえず、殺せといわれたから殺してきますか。

ずるり、と武器を少し引きずって、そのまま俺は――落ちた。


―降りた、ではなく落ちたといった方が確実に正しいだろう。言葉通り落ちたのだ。先程まで自分がいた陣地から、地上へと。まっさかさまに。受身も取れなそうな体制で、


下は、戦場。人がたくさん。皆武器もって、構えてる。
このまま落ちたら死ぬな、とか痛いのは嫌だな、とかもうそろそろ地面だな、とか…

…今の状態のまま死んだら、あいつは、あいつらは、“本当”をくれるかな?


「…どーせ、くれねぇ。よなぁ…!」


落ちる寸前で武器を掴み下に凄い勢いで叩きつける。爆風とかそんなんで周りの敵が飛ばされる。ついでに落下速度が遅くなる。逃げ切れなかった人間は、武器と地面の間で、ぶっつぶれてる。


「…ははっ、変なかおー」


その場に会わない言葉を一言。地面と武器の間で刺されて死んでる奴の顔を、武器の上から見ての一言。周りの人間は呆気にとられている。どうでもいいけど。
よっと、そんなことをいいながら武器の上から落りて地面に足をつける。ははっ間近で見れば見るほど変な顔。あーおもしろい。


「はは、はははっあは、はははは……はーぁ。」


飽きた。

一言呟いて、武器を地面から抜き先っぽについている人間を適当に払う。飽きた飽きた飽きたなぁ。まだこんなに人数いるよ。皆殺しまで遠いなぁ。

武器を持ちながら適当に周りを見据える。周りは人間だらけ。何人もこちらを警戒して刀を構えている。つまり俺を殺そうとしている。なら、殺されても文句は言えないわけでして。


「――殺せ」


脳内で反響する声。おう、わかってるって。せっかちだなぁ。
もはやそれが幻聴かどうかもわからない。でも、それでいいのだ。


一瞬にして鉄の臭いが広がる。
一瞬。言葉通り。瞬きする暇もなく、多くの生命が血液をばら撒いて活動を停止していた。


「…ねむい、なぁ。」

「…ひ、ひぃ!」

「んお?やべぇやべぇ1人残ってた。すまねーな。今殺してやっからよ」


ぐしゃり。頭を一突き。また一つ、死体が増える。
武器にべっとりとついた血をはらいもしないで、ずるりと軽く引きずりながらまた歩き出す。ここは終わり、次は向こう。

ずるり、ずるり。
歩いた後は武器を引きずってできた線と、人間の血液だけ。



その姿を見ながら、


「お、人発見。皆殺しだから残しちゃだめだよな。うん。」


「…毛利、ぬしはとてもいい人形を持っているよなぁ」

「ふっ…やらぬぞ?あれは、我の物だ。」


笑みを浮かべるものが1人。




いっぱいある嘘と、ほとんどない本当。
(…大体、殺せたかぁ?)
(うーん。全くわかんねぇ…)
(…ま、でも歩いて人がいたら殺しゃーいいよな)


***
兄貴は別にぶっ壊れてるわけじゃありません、ただ眠いんです←

眠いときって判断力が落ちるじゃないですか?あとだるかったり、面倒だったり。そんな感じで寝たいんだけど寝れない状況で「あれやって」といわれたらとくに考えずやってしまう。そんな感じの兄貴です。
なので、普段は普通の兄貴。原作とは少し性格は違いますが大体一緒。ただやっぱり少しばかり狂ってるor壊れてるかもしれない。

この状態の兄貴にするには寝かさないでおかないといけません。一日とかじゃなく、三日くらい。拷問でもなんでもして起こしておきます。そうするとこう↑なります。

裏設定的なもので、おきっぱなしになると昔の、姫ちゃん時代の精神に戻る的な。姫ちゃん時代の精神はかなり危険みたいな。姫ちゃんっていうと戦したくないーとか言って引きこもってるイメージなんですが、そうではなく。
姫ちゃん時代が一番精神的にも考え方的にも酷く危ない時期だったらいいな、みたいな…本能みたいな。ちなみにそれ知ってるのナリさんだけ的な。でも西軍入ったことで結構知れ渡っちゃうよ!←


この兄貴書くの結構楽しかったです←


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