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BSR/忍術失敗してサーセン
2011/12/07 01:47(0)

※俺様何様忍様!番外編もどき
※佐助成り代わり主
※入れ替わり



ぼがぁん!
城の一角で何かが爆発したような音が聞こえた。敵襲か、と思ったが真田とその忍、才蔵とか言ったか?そいつらが呆れたような、またか。みたいな表情をしたことからその用なことが起こったわけじゃないのがわかる。

んじゃ、なんだ今の爆発音は?と思いながら真田の方を向いたら、俺が見ていることに気づいたのか「あぁ、」と言葉を足してくれた。


「今のは佐助がまた何かやらかした音でござる」

「Ah?あの猿がか?てかいつものことなのかよ…」

「…幸村様。確か先程片倉殿が佐助と一緒に…」

「…一応客人である片倉殿になんかしたら減給と甘味抜きの刑でござる」

「一応の部分は聞かなかったことにしてやるぜ」


つーかその刑軽くねぇか?…いや、そういやあの猿給料上げて欲しいって散々愚痴ってたな。戦中に「財布の中身とあんたの勝利、どっちも無いね!」なんて笑顔で言い切ってその後自分で言ったのにも関わらず絶望してるような奴だったな。これ以上減給する給料さえも貰えてるのか疑問に思った。

とりあえず、小十郎が今の爆発でアフロになってたら指差して笑ってやろうと思った。



▽△



爆発した場所に3人で駆けつけてみれば、そこには異様な光景が広がっていた。


「ごめんって言ってるじゃんかよー!…って葱はやめてぇ!」

「猿飛てめぇなぁ…!ごめんで済んだら戦なんてねぇんだよ!」

「なにそれごもっとも!」


半泣きでなぜか葱を白刃取りしている小十郎と、かなりぶち切れ状態で葱を振り下ろしている猿…。
そんな2人の姿に俺はもちろん、見慣れているはずの真田も忍の野郎も混乱して固まっていた。が、そんな俺等に気づいた小十郎が、なぜか満面の笑みを一瞬浮かべて、すぐに顔を青くした。そして葱を綺麗に避けて逃走しようとした。

まぁ、逃走するまえに我に返ったのであろう真田が槍をぶん投げてぶった押していたが。




「いやーちょっと術失敗しちゃってさー、見事に入れ替わっちゃったんだよね☆」


ごめーんね☆なんてペロと下を出している小十郎を直視できず視線をそらす。猿…つまり中身が小十郎な猿は、「俺の姿でそんなことすんじゃねぇ!」とまた葱でぶったたいていたが。そんなブチギレ状態の猿も見たくなかった俺は正面が向けなかった。


「佐助、その状態からいつ戻るのだ?」

「んー今んところ不明。てか新しい術の開発中にできた副産物、もとい失敗作がこれだからさ。解き方とか全くわかんないんだよねー」

「そうか。では身体能力等はどうなっておる?」

「身体能力までは引き継げなかったみたい。右目の旦那はやる気になれば忍術とか使えるよー?まぁ下手に術つかってこれ以上こんがらがる場合もあるけどね!」

「誰がんなヘマするか。大体忍術なんてちまちましたもん使う気もおきねぇ」

「あ。今忍皆敵に回したかんな。忍術できなくて居残り修行させられてる子供から呪われるかんな!!」


あ、今野菜残して小十郎に「食べ終わるまで遊ぶことは許しません」って言われたこと思い出した。あーいやぁあんときゃ呪ったなぁ。外で遊ぶガキとかガキとか弟とかガキとか。最終的に小十郎の視線が外れた瞬間逃げ出した覚えがある。すぐに般若みたいな顔で追っかけてきたが。連日夢に出てきて寝れなかったなぁ。

そんな現実逃避をしながら、笑顔の小十郎と顔を顰めている猿飛から思考をはずした。



さーせんでした。
(あ、そういやこれからどうするー?いつ戻るのか全くわかんないんだよね)
(いちいち部下に全部説明するのも面倒だからなぁ…)
(では片倉殿はこちらで預かりまする。それでよいか?政宗殿)
(Ahー…)

***
なんか表情豊かな片倉さんを想像したらできた産物
かわりといわんばかりに佐助の表情は仏頂面だけです。畑もないしね。


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