私とコナン君は、こんなに汗だくになったのは久しぶりかもっていう位、とびっきりな仲良し行為を繰り広げた。
「…結構ノリノリだったね?」
「まぁな。普段じゃぜってーお目にかからねぇ優月姉ちゃんが見れたし!」
「えへへ…」
"コナン君"はメガネをはずして新一に戻った。
「…何見てんだ?」
「ううん…ただ見とれてただけ」
新一はフッといつもの笑みを浮かべると、私に深い口づけをする。
「んっ…また?」
「さっきまでは江戸川コナン、これからは工藤新一だ」
「あ、そっか…」
もう当分はこうやって体を重ねる事も無いんだなぁ…。
そう思うと、少しだけ寂しいなって思う。
「優月」
新一が、私の耳元で囁く。
甘く、低い声で。
この音程の声を聞くだけで、私の体はビクッと震える。
「っ、新一…」
「好きだ…優月」
「は…あっ…」
「愛してる…」
「っ…私、もっ」
「何?」
新一はいつもこうやって、私の敏感な部分を優しく刺激しながら問い掛けてくる。
前にイジワルだねって言ったら、オメーが可愛すぎるからだって言ってきた。
やっぱりSだなって思う。
「あっ、愛し、ひぁっ」
「ちゃんと言えよ」
「んあっ…ダメ、言えないよ…」
「じゃあもう止めちまうけど?」
「っ…、愛、してるっ…」
「…やれば出来んじゃねーか。合格」
「やっ、あぁあっ!」
新一の中指と薬指が、私の中で激しく掻き乱れる。
私の右手が、自然と新一の左手を強く握った。
それに応えて新一も、強く握り返してくれる。
「いやぁあっ!新、一っ!激しっ…も、ダメぇっ…!」
「そんな目してんじゃねーよ…」
「っ、ひゃあっ!」
「余計弄りたくなるだろーが…」
新一は、私が1番感じる箇所を的確に攻めてくる。
1ミリのズレも無く、正確に。
「し、新一…!も、だめ…や、やぁあ!無理っ!」
「…イケよ」
「っ!!」
瞬間、更に動きが早くなった。
「あ、いやぁあ!も、あっ、や、無理、や…っ、ぁああーーっ!」
指で果てたのは、これが初めてだった。
普段の新一なら、私がどんなにお願いしても寸止めで終わらせてしまう。
俺は自分のモノでイカせる主義だ…とか言ってたのに。
ギシッ…
「んっ…」
私達はいつも、キスを重ねながら繋がり始める。
別に約束とかしたワケじゃない。
多分、新一のこだわりの1つなんだと思う。
「…」
「…」
「…新一?」
「ん…?」
「な、何で動かないの…?」
私の中に入ってきた新一は、沢山キスをしてくるだけで、いつもみたいに動かない。
「…なぁ優月」
「うん?」
「俺はさ、なにも射精する目的だけでオメーとセックスしてるワケじゃねーんだ…わかるか?」
「あ…」
そっか…。
今日の新一は、肉体的な快楽は全く求めてないんだ。
だから、私だけ気持ち良くしてくれて…。
こうやって、私の知らない内に色々考えてくれてるところがすごく愛おしい。
「ありがとう…新一」
「…当分はキスだけでしか繋がる事が出来ねぇからな。今日ぐらいはじっくりオメーを堪能してぇんだよ」
新一はそう言うと、大きな手で私の顔を包み込みながら優しいキスをしてくれた。
そしてどちらからってワケでもなく、熱く溶けるような深いキスを互いに交わす。
こんなに長い時間した事なんて無いって位に…。
「はっ…んっ、新一」
「…ん?」
「つ…付けて…」
「…ん」
新一は、私の首筋に舌を這わせ、1つだけ愛の証をつけた。
「もっと…」
「…え?」
「もっと、付けて…」
「…だったら、当分消えねぇぐらいとびっきりのを付けてやるよ」
不意に新一の顔が視界から消えた直後、首筋に独特の痛みが走った。
「んっ、痛…」
「我慢しろ」
首筋に沢山の痛みを感じた後、今度はその痛みがだんだん下へ下へと下がっていく。
「あ…」
「……」
新一は私の胸の突起を指で転がしながら、身体中に濃い証を付けていく。
彼から贈られる快感と痛みの両方を感じながら、私は彼の肩に手を回した。
「…すっげーキレイに咲いたぜ?」
「っ…」
新一は私の身体を撫でながら、満足げな声で耳元で囁いた。
「…私も、付けたいな」
「バーロ、蘭に見られたらどーすんだよ」
「ぶー…」
「あ、そういや今何時だ?」
今だっ!
「隙ありっ!」
「わっ!ちょっ…何してんだよ!?」
「はい!付けた!」
「…まぁ首じゃないだけマシか…」
「えへへ!」
「あ、そういや」
「うん?」
「墓参りいつ行くんだ?」
「ああ、お花は買っといてあるからいつでもいいんだけど…。いつまで元の姿でいられる?」
「そうだなー…。恐らく朝方にはコナンに戻っちまうな」
「…じゃあ太陽が昇る前に行く?」
「は?何でまた…」
「だって、どうせ行くんだったら成長した新一を見せたいじゃない?」
「ああ…確かにそうだな」
「でしょ?じゃあ決まりね」
「じゃあそれまで寝てろよ。俺起こしてやっから」
「え?でも新一は?」
「俺はいいよ。オメーが帰ってくる前に結構寝たからな…」
「うーん…。でも新一と離れるのやだなぁ…」
「…じゃあさ」
「えっ…わぁっ!?」
新一が突然、私を引き起こした。
と思ったら…。
私は新一と向かい合わせになりながら抱っこされてる形になった。
「これだと繋がったまま寝れるし…」
そう言いながら、タオルケットで私を包む。
「オメーが安心出来るだろ?」
「新一…」
これは私が1番好きな体位の1つ。
新一をより深く、近く感じられるから…私はこの体位が好きだ。
言わなくても、ちゃんと分かってたんだ…。
「私って愛されてるなぁ…」
「ったりめーだろ?なに今更気付いた様な事言ってんだよ…」
「えへへっ…お休み、新一」
「ん…おやすみ」
新一はそう呟き、私の瞼にキスを落とした。
彼の鼓動を聞きながら、私はいつの間にか深い眠りの世界に入っていった…。