smaragd | ナノ

Zauber Karte

http://nanos.jp/968syrupy910/

エンジン墜落


「…で?いつ運命の宝石を頂くつもりなんだ?」
「ああ、やめたよ…」
「え!?」
「優月はわかってるだろ?」


…私に話振らないでよ。


「…さっき樹里さんの手の甲にキスをした時、偽物だってわかったんでしょ?スターサファイアは口に含むと冷たいもん…」
「フッ、ご名答…恐らく舞台の客寄せの為に、偽物を本物だって公表したってところかな…」


さすが樹里さんね。


「どうする?俺を捕まえるか?探偵くん…」
「ああ…この巨大な鉄の鳥を巣に戻してからな…」


だからどこから涌いて出てくるのよ、そんなセリフ…。
キッドが絡むと涌きやすいのかしら?


「…じゃあ、私は席に戻るわ…後は任せたわよ?似た者同士のお2人さん!」
「「似てねーよ!」」


……やっぱ似てるじゃん。
でも快斗と新一って、仲良くなったら良いコンビになると思うんだけどなぁ…。


「あ、優月!」
「蘭…」
「さっきの推理ショー、かっこよかったよ!」
「えへへっ!ありがとう!」
「あんたってホントに推理出来るのね…」
「あら、園子ったら失礼しちゃうわ!」
「ウソ、ウソ!ほら、隣おいで!」
「…うん!」


ガタガタガタ…


座った途端、機体がガタガタと揺れ出した。


「っ……」


いくら新一と快斗が操縦してるからと言っても、やっぱり怖い…。


「ひでぇ雨だな…」
「風も強そうですね…」
「落ちないよね、飛行機…」


歩美ちゃん…。
大丈夫よ…新一がいるんだもん。
絶対に大丈夫よ!


「あ、いよいよ着陸ですね…」


瞬間、機体が急に傾き始めた。


「きゃっ!」
「な、何…!?」
「斜めになってないか!?」


き、機体が斜めに…!
まさか風に流されてるの!?


ガガガガッ!


「「「きゃあーっ!!」」」
「うわっ!!」
「な、何じゃこの衝撃は!?」


まさか…管制塔にぶつかった!?


「あっ!」
「どうしたの!?」
「エンジンが取れてる…」
「「「えーっ!?」」」


さっきの衝撃で…!


「ちょ、このまま墜落しちゃうの!?」
「大丈夫よ!飛行機はエンジンが全部で4つあるの。残った3つのエンジンだけで十分着陸できるわ!」
「「そ、そうなんだ…」」
「とにかくコックピットに行ってみよう!」
「「うん!」」


bkm?

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -