「先生でいらっしゃいますか?江戸川コナンの保護者の、毛利小五郎ですが…」
「あら毛利さん!お早う御座います」
「どうも…。実はうちのコナンが風邪をひいてしまいましてな…今日は休ませようかと思いまして…」
「あら、コナンくん大丈夫ですか?」
「ええ、まぁ…。最近コナンのヤツ、腹出して寝てたんスよ。自業自得ってやつですな!」
「そうですか…。お大事になさって下さいね」
「はい…では失礼します」
ピッ
「…腹なんか出してねーよ」
「…ふん!」
散々いたぶられた罰よ!
あ、蘭と園子にメール入れとこう…。
To:蘭
To:園子
Sub:ごめん!
本文
コナンくん、学校に行ったよ。
私は昨日疲れたから今日は休むね…。
先生には適当に言っといて。
放課後、いつものカフェでケーキ食べよ(。・ω・)ノ
────END────
よし、これでOK…っと。
「ねぇ、コナンに戻ったら帰ってよ?」
「は?何でだよ?」
「放課後、蘭と園子と遊びに行くから」
「ふーん…」
「さてと、私は寝ますので」
「…あともういっ」
「却下。おやすみ」
「…」
はぁ…。
お布団の中って気持ちいー……。
「……」
「……」
「……」
「……」
「…スー…スー…」
「……」
「…ひゃあっ!?」
ちょ!何?
「あれ?寝ねーのか?」
「し、新一が変なトコ触るから起きちゃったじゃないの!」
「変なトコって…ここか?」
「や、んっ、新一ダメッ…やめて!」
「優月すっげー可愛い…」
「あっ、ちょ…。んもう!あと1回だけだよ?」
「それは保証出来ねぇけど…なるべく努力するよ!」
「…バカ」
こんな事されたら眠気なんてどっか行っちゃうじゃない!
「…ちょっと優月!」
「…えっ!?」
「どうかしたの?何か考え込んだ顔しちゃって…」
「あっ…ううん、何でもないよ?」
「そぉ?何だか元気ないように見えるけど…」
「ほ、本当に何でもないから大丈夫だよ…?」
「…ならいいけど」
さっき、新一ったらどうしたんだろ?
慌てて飛び出して哀ちゃんのとこ行っちゃって…。
気になって電話してみたら今にも泣きそうな声して私に変な事聞くし…。
何だか、いつもの新一じゃなかった…。
哀ちゃんに何か言われたのかな…?
「…ねぇ、優月」
「えっ?」
「昨日、本当に新一と別れちゃったの…?」
「…え!?別れてないよ!?」
何で!?別れるワケないじゃん!!
さっきも仲良くしたし!
「じゃあ何で昨日あんな事言ったのよ?」
「昨日?……あっ!」
あ、あれは快斗に腹が立ったから意地悪しただけなのに…!
「ちょ、ちょっと喧嘩しちゃっただけで…」
「な〜んだ…良かった!」
「全く…あんた達バカップルには付き合ってらんないわよ…」
「お、お騒がせしてごめんなさい…」
快斗には悪い事したと思うけどさ?
あのクイズは酷すぎるでしょ!!
「あ、そうそう!優月にも伝えとかないと!」
「え?」
「昨日、優月が帰っちゃった後ね、樹里さん達が誘ってくれたの!」
「え?何を?」
「舞台の打ち上げよ!北海道にある樹里さんの別荘に、私達も招待してくれたの!」
「ほ、北海道!?やったー!いついつ?」
「明日よ!ちなみに飛行機の席はスーパーシート!」
「へ〜!スーパーシート…ってええっ!?明日!?」
「フフッ、そりゃビックリするよね?私も驚いたもん…」
「まぁ相手はみんな役者だからね。スケジュールの関係とかでそうなったんじゃない?」
「そ、そうね…」
それにしても急すぎてビックリした…。
帰ったら急いで荷造りしないと!
あ、快斗と一緒の飛行機に乗るんだったら早速メールしとこう…。
To:快斗
Sub:飛行機
本文
一緒に乗るみたいね!
誰に変装するの?
また新一に変装したら中森警部に売るから
────END────
ピリリリリリリ
返事、早っ!!
Sub:明日
本文
誰に変装するかはお楽しみって事で!
もう二度とオメーの彼氏にはならねぇよ!
俺はまだ死ねないからなヾ(・ε・。)
────END────
快斗の顔文字…レアだ…!